先日、講談社がKindle Unlimitedに対して、作品の無断削除について抗議したというニュースが流れましたよね!
Kindle Unlimitedに契約している私もこのニュースは気になってはいました。
どうやらアメリカでは読まれる本の種類が日本とはかなり違うみたいで、Amazon側にとってもかなりの誤算があったようです。
とは言っても、今後、このKindle Unlimitedのサービスは一体どうなるんでしょうね。
今回は30日の無料体験が終わり、月額課金が始まってしまった自分がこのサービスを使ってみておすすめと思える点、そうでない点等をまとめてみました。
1.Kindle Unlimitedのおすすめの点
自分の場合、Kindle Unlimitedの30日間の無料キャンペーンが始まって、すぐに登録をしました。
ただ、登録したのはしたのですが、実は実際に課金が始まるまではほとんど使うことがありませんでした。
でも、無料期間が終わって課金が始まると、さすがにもったいないと思い、結構本を読むようになりました。
かなりの量の本を見たり、読んだりしましたので、その内容を少しメモしておきたいと思います。
まずはおすすめの点についてです。
まとめて言うと、こんな感じですね。
- まさに本屋で立ち読みをしている感じ
- とにかく本が手軽になった
- 調べ物には便利
- 英語の本も読める
- スマホ・タブレットで結構使いやすい
1−1 まさに本屋で立ち読みをしている感じ
今までのAmazonでは、サンプルページでは結局どんなことが書いてある本なのかよくかりませんよね。
気になる本があった場合、掲載されている目次や書評から内容を推測するか、あるいはサンプルを表示してみて、こんな感じか・・・とイメージするしかありませんでした。
しかし、このKindle Unlimitedの読み放題の本については、気になる本があったら、とにかく全部ページを見ることができるので、まさに本屋で立ち読みをしている感じです。
読み放題の対象になっている本であれば、とにかく気になれば中身を全部確認することができるんです。
これは自分の中では、ある意味すごい変革でした。
今まではお金を気にせずできる情報収集と言えばウェブサーフィン等に限られていました。
しかし、それが本でもできるわけです。
無料の電子書籍(e-book)等を閲覧できるサービスもあります。
しかし、読むために毎回メールアドレスを登録したり、読みたくもないメルマガがどんどん送られてくる等、そこから真面目に情報を探そうという気になりませんでした。
しかし、本なら状況が違います。
正直に言うと、このKindle Unlimitedに契約してから、本屋に行く回数が減りました。
1−2 とにかく本が手軽になった
本屋に立ち読みしにくには時間もかかります。
それが、時間を気にせず本をざ〜っと読むことができるわけです。
これって、図書館が手元にあるような感じです。
これはKindle Unlimitedの特徴というよりは電子書籍だからこその特徴なのでしょうが、昼休みに食事をし終わった後に、スマホで本をちょっと読むということもよくするようになり、本が手軽になりました。
1−3 調べ物には結構いい
実はちょっと前に書いた記事はKIndle Unlimitedの読み放題になっていた本をかなり読み込んで、そこから得られた情報をまとめていきました。
こんな風にあるテーマについていろいろ調べたいという時は、複数の本を調べる必要がありますが、それがKIndole Unlimitedの読み放題に登録されている本であればできます。
図書館が手元にあるような感じですね。
必ずしも最新の全部の本が読めるわけではないですが、探したい情報が書かれてある本は複数掲載されています。
今まで調べ物はネットが中心でしたが、本からも手軽に調べることができるようになったと言えます。
1−4 英語の本も読める
自分の場合は英語で本がさらさら読めるというわけではありません。
そのため、まだほとんど読んでいませんが、英語の本も読み放題の対象になっています。
読みたい英語の本があったので、探してみたら読み放題の対象になっていなかったので、まだ読む機会はありませんが、英語の本もあります。
もしあなたが英語の本も読みたいという人なら、結構良いんじゃないでしょうか。
1−5 スマホ・タブレットで結構使いやすい
これはKIndleのアプリの特徴と言えるでしょう。
最初はどうかと思っていたんですけど、本を探したり、実際に本を読んだりするのにも、スマホやタブレットの場合でも意外と使いやすいです。
それほどストレスを感じることなく、さくさく動いてくれます。
画面の大きいタブレットの場合は、ホント手元に本屋がある感じです。
本を探すためにはBook Browserという画面に移動する必要があるんですが、画面の切り替えにも別にストレスもなく、使いやすいですよ。
2.Kindle Unlimitedでおすすめじゃない点
先におすすめの点をお伝えしたいと思ったんですが、2ヶ月ぐらい使ってみて感じる「おすすめしにくい点」を先にお伝えしますね。
ざっと先にお伝えすると、こんな感じです。
- 本当に読みたい本が意外と少ない
- 個人で発行している電子書籍が結構多く、結構うざい!
- 10冊までしかデータを保存できない
- PCはやや使いにくい
カテゴリーが細かく分類されていない
それじゃ、これらについて感想等をお伝えしますね。
2−1 本当に読みたい本が意外と少ない
人気の新刊等はKindle Unlimitedの読み放題の対象になっていません。
注意が必要なのは、人気の本や有名なタイトルはほとんど対象になっていないこと。
そのため、本当に読みたい本は買う必要があります。
Kindle Unlimitedは月額980円と、本一冊分より安いわけです。
そのため、読みたい1冊の本よりはどうしても付加価値が低くなることはやむなしという感じです。
そのため、毎月お金を払うことに対して、どこに価値を求めるかということは個人によって違ってくる部分でしょう。
読みたい本がたまたま読み放題の対象になっていればラッキーです。
その他はネットサーフィンぽく、読み放題になっている本をとにかく片っ端から読んでみる、という使い方をする人にはお得なサービスだと思います。
2−2 個人で発行している電子書籍が結構多く、結構うざい!
これがKindle版書籍の特徴でしょうね。
確かにAmazonで本を発行して稼ごうっていう本までAmazonで売られているぐらいですから。
Amazonの方ではそんなことはありませんが、Kindle Unlimitedのおすすめの本等の上位にはそういった書籍が多く含まれていて、ちょっとうざい感じです。
Amazonで電子書籍を発行すれば、誰でも著者になることができます。
しかし、中には数十ページしかない薄い本もあるんです。
もしこれをお金を出して買うとなったら相当満足度が低いだろうな・・という本も正直ありました。
ブックカバーがキレイなので、てっきり普通の本だと思っていたら、個人が発行しているような電子書籍だったということがよくありました。
最初は見分けがつかなかったのですが、ダウンロードする前にページ数を確認するようにしています。
もし、数十ページしかないものは、書店で販売されているような本じゃない・・というのがわかります。
だから、最近はそういう本はあまり見ないようになりました。
ただ、読み放題の対象になっているので、さーっと目をとおしてみて追加の情報が無いか確認するためにデータをダウンロードしてみることはあります。
2−3 10冊までしかデータを保存できない
本を読むためには、データを一旦端末にダウンロードさせることが必要です。
ただし、データをダウンロードして保存できるのは10冊までです。
10冊を超えると、データが保存済みとなっている本の中からどれかを削除しないと新しい本のデータをダウンロードできません。
どんどん本をチェックしていきたいと思っていると、手元にデータを置いておきたい本があっても、一旦は削除しなければなりません。
これはちょっと想定外でした。
今はフリースポットもたくさんありますし、スマホのデータ通信量も比較的容量があるため、データを毎回ダウンロードしてもさほど気になりませんが、新しい本を読む度に毎回データをダウンロードする必要があるのがうざいです!!
出かける時に、手元に10冊以上入れておきたい・・という欲求があるのですが、これはKindle Unlimitedの場合できません。
20冊ぐらいまで増やしてくれないかな・・・!!
2−4 PC版はやや使いづらい
基本的にスマホやタブレットで電子書籍を読んでいます。
しかし、PCで記事を書きながら、あわせてPCで本から調べ物をする場合はPCで本をよむことになります。
ここでPCで使うにはちょっとストレスがあります。
とにかく本を読むためには端末にデータをダウンロードさせる必要があるんですが、PC版の場合、本を選んでも、データのダウンロードが行われません。
上の画面はKIndleのPC画面です。
これだけ画面に本のブックカバーが表示されていますが、すぐに読み始めることができるのは2冊だけ。
データがダウンロードされている本だけです。
データダウンロードされていない本がほとんどなので、読み始めようとブックカバーをクリックして初めてデータのダウンロードが始まります。
データがダウンドードされる時間と言ってもたいした時間ではありませんが、さっと読めないのがちょっとストレスです。
それとPCではデータを読み込まないウェブ版のブラウザーもありますが、これは動きが遅くて駄目です!!
ということで、PC版はややストレスがありました。
2−5 カテゴリーが細かく分類されていない
本屋でも同じですが、読みたい本は探す必要があります。
PCの場合は、大きなカテゴリーから詳しいカテゴリーが表示されます。
例えば、「ビジネス・経済」のカテゴリーをクリックすると、左側のようにさらに細かいジャンルが表示されます。
しかし、スマホやタブレットで検索する場合は、細かいジャンルまで表示されません。
そのため、本を探す場合はPC版より不便です。
この点は改善して欲しいですね。
<追記>
詳細カテゴリーが表示されない・・って言いましたが、表示されてました!!
あれっ?前できなかったはずですけど・・、気のせいだったか?
ということで、このおすすめできない点は取り消しとさせていただきます。
3.Kindle Unlimitedはどういう人におすすめなのか?
これまでの評価を踏まえて、どういう人にこのKindle Unlimitedがおすすめなのか考えてみました。
まず、単純な話ですが、とにかくいろいろな本を読んでみたいと思う人には最適でしょう。
自分が今回やったように、複数の本からいろいろと調べてみたいという人にはピッタリだと思います。
それと、読み放題の対象になっている雑誌は結構ありますから、もしその中で2冊以上買っている人は即登録すべきです。
読みたいコミックが読み放題の対象になっているという人にもいいでしょうね。
人気の書籍を読みたいという人や専門書を読みたいという目的には向きません。
そういう人は今までどおり本を購入すべきです。
4.980円は高い?安い?
月額980円は高いのか安いのか・・
使ってみて思いますが、個人的には安いという評価です。
目的がしっかりしていて、本を結構読む人にとっては、本を選ぶ参考にもなります。
それに、興味のある本ならとにかくダウンロードしてみて、読みんでみるということができるので、本を読む頻度は格段に高くなりました。
ただ、心配なのは今回の講談社のニュースです。
これから対象となる本が増えるのは大歓迎ですが、逆にどんどん減ってくると、定額でお金を払うメリットが減ってきます。
本のラインナップが今後どうなるのか、動向をしっかり見ておかなければなりませんね。
ただ、今のところは継続しておこうという気持ちでいます。
まとめ
今回はKindle Unlimitedについておすすめのところ、おすすめしないところを中心にご紹介してきました。
いずれにしても、大きな変化であったことは間違い無いと思いますし、おかげで読む本の数が増えたというのが実情です。
おすすめしない点等もいくつかはありますが、それでもこのサービスから得られる恩恵は結構大きいかと思います。
ビジネス上の出版社側とAmazon側の思惑の違いというはあったようですが、できればつづけて欲しいところです。
個人的に期待しないというか、いらないのは、アダルトジャンルの本がかなり多いので、それは外してもらい、もっとビジネス・経済のタイトルを増やして欲しいのですが・・・。
まあ、難しいでしょうね。