男性の場合、薄毛や肌荒れ、体臭を改善するために、女性ホルモンを増やしてなんとかしたいと思う方が結構多いようです。
薄毛も結構若い方が気にしてるケースが多いようですね。
その解決策の一つとして、女性ホルモンを増やす食べ物を食べるようにしようと考える方がおられます。
しかしちょっと気になるのは、男女ともそれぞれ女性ホルモンと男性ホルモンの両方を持ってはいますが、意図的に逆の性ホルモンを増やすことで何か問題は無いのでしょうか?
それに、本当にそのような食べ物を食べることは効果があるのでしょうか?
今回は女性ホルモンを増やすと言われている食べ物を摂ることによる男性への効果を調べてみました。
1.女性ホルモンを増やす食べ物を摂ることでの効果は?
女性ホルモンを含む食べ物の紹介や女性ホルモンの効果についていろいろな情報が出ており、専門的な研究なども行われています。
しかし、今回いろいろ調べてみてわかってきたことですが・・・、
女性ホルモンを増やす食べ物を摂ることで効果があったという方もいますので、ある程度ありそうです。
しかし、それほど期待できそうにないということでした。
一体どういうことなのか、順を追って見てみたいと思います。
2.女性ホルモンとは?
実は女性ホルモンという名前のホルモンは存在しないそうです。
エストロゲンという「卵胞ホルモン」とプロゲステロンという「黄体ホルモン」の2つを総称して、女性ホルモンと呼ばれています。
エストロゲンは美肌ホルモンとも言われており、
- 女性らしい体つきを作る
- 髪の毛の量を増やす
- 肌の水分量を調整し、肌をつややかにする
と言った効果があります。
薄毛の人には魅力的ですよね。
また、肌の調子を良くしてくれる効果もあるので、男性にとってもウェルカムなホルモンということになりそうです。
女性ホルモンのもう一つであるプロゲステロンは妊娠しやすい状態をつくる働きがあります。
ただし、ニキビや吹き出等の肌のトラブルや便秘などをひきおこしたり、精神的に憂鬱な状態になったりするので、こちらは避けておきたいものですね。
ということで、女性ホルモンの中でも欲しいものは、エストロゲンだということがわかりました。
3.女性ホルモンを含む食べ物は無い・・・
それでは、肝心の女性ホルモンを増やしてくれる食べ物についてです。
これも実は・・・が付くのですが、食物やサプリメントにエストロゲンが成分として含まれていないそうです。
そのため、エストロゲンに似た働きをする成分として植物性エストロゲンというものがあります。
それがイソフラボン
このイソフラボンは大豆等に多く含まれています。
下表を見てもらうと、女性ホルモンを増やすために効果があると言われている食べ物はきな粉が多いですけど、食べる量を考えると豆乳なんかは量を取りやすいかもしれません。
食品名 | 平均含有量(100g当たりに含まれる平均値) |
---|---|
大豆 | 140.4 mg |
きな粉 | 266.2 mg |
豆腐 | 20.3 mg |
凍り豆腐 | 88.5 mg |
油揚げ | 39.2 mg |
納豆 | 73.5 mg |
おから | 10.5 mg |
味噌 | 49.7 mg |
醤油 | 0.9 mg |
豆乳 | 24.8 mg |
(出典:Slism http://slism.jp/related_terms/isoflavone.html)
もう一つはエストロゲンの分泌を高める効果のあるボロン
調べるとこのボロンはバストアップに効果のあるとあります。
エストロゲンに強く関係するので、当然と言えば当然でしょう。
ボロンはキャベツ、ワカメ等の海藻類、アーモンド、りんご、ぶどう、もの等に多く含まれています。
ということで、女性ホルモンを増やすなら、このような食事をしましょうということになりますし、ネット上の多くの情報がそのような内容となっています。
それでは、大豆を一杯食べたり、キャベツやワカメを一杯食べると、薄毛が改善されたり、肌の調子が良くなるのでしょうか?
その辺りの疑問をもう少し調べてみました。
4.食べることで効果があるのか?
4−1 大豆等でイソフラボンを
まず最初に女性ホルモンの一つであるエストロゲンに似た働きをするイソフラボンについてです。
イソフラボンを多く含む大豆や豆乳で薄毛や肌荒れに効果があるのでしょうか?
イソフラボンと唐辛子に含まれるカプサイシンを一緒に摂ると脱毛症に効果があったとする研究論文が発表されており、一時、その情報をもとに該当する製品が多く紹介されていたようです。
しかし、その論文に捏造があったことがわかり、効果は疑問視されています。
ただし、調べていく中で、昨年の6月には大豆エキスで髪やせを予防する効果が確認されたと発表がありました。
コチラ http://www.kracie.co.jp/release/10111203_3833.html
ということで、ある程度効果はあるのではないか??という期待はできそうです。
4−2 ボロンをキャベツ等で
エストロゲンの分泌を促すボロンを含むキャベツ等についてはどうでしょうか?
薄毛を気にしていた方が3ヶ月間、キャベツの千切りなどを食べることで、少し改善されてきたという体験記があります。
コチラ http://xn--yckca4ccke5e2mf0e1321dfpzb.com/?p=696
手軽に摂ることのできるニンジンキャベツジュースは人気のようです。
手作りのニンジンキャベツジュースを飲み続けている方は、髪にツヤが戻って、抜け毛が減り始めた、という方もいます。
ただし、こういうものは個人差がありますよね。
いろいろと調べてみましたが、大豆もキャベツもどのぐらいの量をどのぐらいの期間摂るとどのぐらいの効果があるのか?ということはっきりしていません。
そのため、ある程度は効果はありそうですが、それほど期待できないというのが実際のところかと結論づけました。
まとめ
ということで、いろいろと調べてみたところ、薄毛や肌荒れに効果があると思われる女性ホルモンを増やすと思われる食べ物を摂ることは、男性にとって思ったほどの効果は得られないのでは・・という結論であることを紹介しました。
ただし、大豆や納豆、キャベツに海藻類等を多く摂ることは健康に良いため、それはそれで気をつけることは良いことだと思われます。
本当に女性ホルモンによる効果が欲しいと思えば、女性ホルモンを直接摂ることになるでしょう。
しかし、女性ホルモンが増えることによる体型の変化等の心配があります。
そこで、もう少し調べてみることにしたいと思います。