めずらしくこういう記事を紹介。
マツダが2019年9月19日に国内で新モデルCR-30を発表しました!
そのままですが、この「シーアールサーティー」です。
ちょっと呼びにくいです。。。
マツダが商品戦略を変えた後、ちょっと苦戦しているというニュースを聞いていましたので、マツダ3の後の第2段モデルとなる、このCR-30の発表を踏まえて、このモデルの評価やマツダの商品戦略について、感じたことをまとめてみました。
1.マツダCR-30は美しい高級志向でした!
こちらは2019年6月5日に公開されたローンチ動画です。
SUVの車両は日本でもすっかり定着したと思いますが、今回マツダはこのCR-30を世界で最も美しいクロスオーバーSUVとなるよう目指したとのこと。
確かにデザインは説明どおり非常に美しいですね。
街乗りでも利用しやすい大きさに設定されています。
車高を1540mmに抑えたため、小さな立体駐車場でも駐車することができるとのこと。
この小さな立体駐車場ってどういうものか??って一瞬、疑問に思いましたけど、商業施設の立体駐車場ではなく、まちなかのコイン駐車場の立体駐車場でしょうね。
とにかく、街乗りを相当意識したデザイン、大きさになっているようです。
そして、SUVですから、当然、街乗り以外の雪道や悪路の走行もしっかり対応しているとのこと。
さらに、説明を聞くと、このCR−30のデザインコンセプトはSLEEK and BOLD
日本語では流麗と大胆
だそうです。
流麗という日本語も初めて聞きましたが、当然の事ながらSLEEKも初めて聞いた単語です。
このコンセプトはたしかに体現できていると思いますが、ただ、聞き慣れない単語が使われているので、個人的にはちょっと違和感が残りました。
ちなみに流麗とは、「なだらかでうるわしいこと」だそうです。
確かに読んで字のごとくですけど、こういう言葉があるんですね。
この単体モデルを見ると、高級感溢れた非常に美しいモデルだと感じました!
2.CR-30の想定ターゲットは合っている??
ニュースでは、後ろの荷室を広げたため、ベビーカー等の大きな荷物も楽に乗せられる・・ということが報じられました。
このような仕様により、子育て世代の需要も取り込みたいという考えだそうです!
発表会ではベビーカーとスーツケースが入る空間を確保したという説明がありました。
この説明を聞いた途端に、ちょ〜っと疑問、疑問???っていう感じになっちゃいました。
実際、ベビーカーとスーツケースを一緒に入れる場面ってどのぐらいあるでしょうね(汗
発表会の動画がコチラ
説明にもあったように、この車は「お客様の人生や価値観に広がりを提供するクロスオーバー」を目指しましたとのこと。
そのため、いろいろな場面でこの車に買い換えるということを意図しています。
しかし、一般庶民の自分の感覚では、車を持っているある夫婦が子育てのステージに入った時に、この車に乗り換えるだろうか??っという感じです。
いやそういうご夫婦も確かにいるんでしょうけど、このCR-30にしようと考えるご夫婦はかなり収入の高い世帯でしょうね!
確かに価格は税込2,392,500からです。
まあ、ファミリー世代をターゲットにした軽自動車等とはコンセプトが違いますから、マツダさんの狙いは正しいんでしょう。
しかし、どうみても本当に一握りの子育て世代ですよね。
普通の感覚では、子育て世代をターゲットにしているとはどうしても思えません・・。
だから、このCR−30は「子育て世代も取り込む」という表現になんでしょうね。
マツダのウェブサイトに掲載されているCR-30のページを見ると、
3.海外とのプレゼン力の差を改めて感じた!
製品発表会っていうと、最近見ているのはappleばかりでした。
エンターテイメント性というか、プレゼンの完成度というか、聴衆との一体感、熱気というものが製品発表会で感じられます。
比べることがそもそもの間違いなんでしょうけど、今回の発表会ではそういう雰囲気は全くありませんでしたね。
やっぱりappleの方がすごいな・・って改めて感じたのと同時に、なかなか日本ではappleばりのプレゼンができる技術者はいなさそうだな・・・、いやそういう訓練がほとんどできていないんだろうな・・ということを感じました。
時々、画面をちらちら見ていらっしゃいました。
担当者は相当なご苦労をされていらっしゃったと思いますし、このCR-30への強い思いっていうのを持っておられると思いますが、それがプレゼンテーターから強い思いを感じることができません。
プレゼンテーターから伝わる熱量がappleの製品発表会と比べて、相当低いんですね。
appleの製品発表会では、それぞれの担当者が相当練習すると聞きました。
それと、マツダのモデルは製品のポテンシャルは相当高いのに、それが上手く消費者に伝わっていないんじゃないか?という評価もあります。
これはこの製品発表会でもちょっと感じたところです。
製品の特徴はしっかり説明はされていますし、良さも伝えているように思います。
でも、それが何か強い説得力を持って伝えきれていないと感じるんです。
4.これからどうなるか?マツダの製品戦略
現在、マツダのウェブサイトに掲載されている乗用車のラインナップは以下のようになっています。
ここに表示されているモデルは、すべての車種で色も同じにしていますから、余計にパット見た目で違いがわかりにくいという感じがします。
正直、前から見たデザインは、どのモデルも似たような感じです。
そのため、この雰囲気の好き嫌いで、マツダを選ぶか選択肢に入るかどうかすぐ決まってしまいそうです。
このデザイン、雰囲気に馴染めない人にとっては、マツダの車はなかなか手を出しにくくなったかもしれません。
2019年5月24日にMAZDA3が販売されたんですけど、苦戦しているというニュースも報じられました。
マツダが発表した統計情報では、7月に入ってからは結構挽回しているようにも見えますが、今回発表になったCR-30はどんな状況になるでしょうね。
MAZDAブランドで売り出すという発表を聞いて、ベンツと同じ売り方かよ!!っていう印象を持った人は多いでしょう。
確かに高級路線まっしぐらという感じです。
この他のメーカーが取っていない全モデルを統一的なデザインにしあげ、さらに大衆カーからは脱却し、比較的高級路線化にしていくという今の戦略が今後どのような結果になるのか?
そして、このままこの路線に変更は無く、今後も突き進むのか?
この点にかなり興味を持っています。
まとめ
2019年3月5日スイスで開催中のジュネーブショープレスデーで、既にCX-30は発表されています。
その時点で、他のモデルとの違いがよくわからん!っていう感想も聞かれています。
CR-30はにこのクラスのモデルとしては比較的安価でありながらも、非常に美しい製品に仕上がっていると感じます。
しかし、比較的手の届きやすい製品も結構あったマツダから、価格帯では200万円台からという比較的高級路線化をしていく戦略が、今後、国内では販売台数という面でどのような評価がされるのか、非常に興味をもって今回の製品発表会の情報を見ました。
今後も取り上げていきたいと思っています。