TBSの元アナウンサーだった小林悠さんが適用障害と診断された、というニュースが報じられ、適用障害について関心が集まっているようです。
でも、この適用障害って、以前このブログでも紹介した発達障害みたいな状態なのでしょうか?
そこで、まず適応障害とは一体どういうものなのか、そして、自分が適用障害なのかどうかを調べるためのセルフチェック方法を調べてみました!
1.適用障害かどうかのセフルチェック
適用障害の説明の前に、とにかく自分が適用障害なのかどうかを判断するためにセフルチェックをしてみましょう!
適用障害がどうかの診断基準というものがあるので、これを踏まえて確認するのが簡単そうですね。
この診断基準とは次の5種類となりますので、セフルチェックとして、まずこの質問を自分にしてみましょう。
A. はっきりと確認できるストレスの原因があり、そのストレスの原因が始まってから3か月以内に強い不安やイライラを感じる、頭痛や倦怠感等が起きる、無断欠勤などの無謀な行動をしている等の症状が現れている
B.これらの症状は以下の1つか両方にあてはまる。
(1)普通ならそれほど大きく感じるはずのないと思われるストレスから強い苦痛を感じている
(2)日常生活や仕事等に大きな支障が起きている
C.今起きている症状は他の精神障害や病気ではない
D.誰かが亡くなることが原因による死別反応ではない
E.そのストレスの原因が取り除かれると、症状がその後さらに6か月以上続くことはない
Eは過去の状態ですから、今の状態が適用障害かどうかはわかりませんよね。
このAとBを見ると、何かの環境変化で非常に強いストレスを感じるようになったとしたら、適用障害と言えそうです。
そのため、誰でも適用障害になる可能性がありそうです。
2.適用障害とは?
それでは、改めて適応障害とは一体どういうものなのか、病気なのか、それとも何かの障害なのか調べてみました。
適用障害は、簡単にいうと、自分がいる環境にうまく適応することができず、そこから受けるストレスで心や体にさまざまな症状があらわれてしまい、普段の生活に支障がでる精神障害のこと。
発達障害等とは大きく異なるのは、そのストレスとなる原因が無くなれば症状も無くなるという特徴があります。
そこで、原因がわかれば他の病気とは違って、比較的簡単に対応ができる・・ということになりますよね。
ちなみに発達障害についてはコチラ
3.適用障害の症状は
3−1 よく紹介される症状
発達障害になると、どのような症状が現れるのでしょうか?
症状にはいくつかのパターンがあるようです。
まず不安を感じる症状(不安症状)
- 不安感
- イライラ感
そして、うつ的な症状(うつ症状)
- 憂うつな気分
- 意欲や集中力の低下
精神的なストレスから来る問題行動
- 無断欠席
- 無謀な運転
- 喧嘩
- ものを壊す
それらのストレスが体に出てくる状態(身体症状)
- 頭痛
- 肩こり
- めまい
- 動悸
- 倦怠感
そして、それらの状態が続くことによる
- 生活機能の低下
- 業績・学力の低下
- 就業・就学そのものが不可能になる場合
このような症状が現れるようです。
3−2 自分しかわからない苦しい状態
上で紹介したような症状が適用障害の症状なのですが、極論を言うと特定の症状というものは無いと言えそうです。
つまり、自分が置かれている環境に適用できなくなることで精神や体に不調が起きてしまい、本人が苦しい思いをしている。
そして、生活にも大きな支障を来たしているという点に目を向ける必要があるようです。
適用障害は普通の人が感じるより強く精神的なダメージを受けた状態なんですね。
自分の場合、仕事場で特定の人からこまごまとしたことについて毎回指摘されたり、非難されるなどが続いたことで、体の調子がおかしくなったことがあります。
目の前に与えられた大量の仕事をこなすことができなくなり、やけくそになってしまう・・、ず〜っとイライラが続く、小さい約束を無視する、ということが以前ありました。
これも一時的な適用障害だったかもしれません。
3−3 うつ病との違い
似たような状態にうつ病があります。
実は適用障害はうつ病の判別がつきにくい場合があるそうです。
ただ、うつ病と違うのは、ストレスとなる原因がはっきりしているので、その原因から離れると、症状は次第に改善していくことです。
しかし、その原因から離れられなかったり、取り除けない場合は、適用障害の症状が慢性化することもあるので注意が必要ですね。
4.適用障害の治療は?
これまで説明があったように適用障害は原因が特定されやすいので、一般的には長く続かず、時間経過と共に症状が改善されます。
自然に状態が良くなることも多いんです。
治療としては、ストレスの原因をまず突き止めます。
そして、そのストレスによる負荷を減らすような調整をできる範囲で行っていきます。
これが通常の適用障害の治療で、入院するのはまれだそうです。
そのため、今回、小林悠さんが仕事から離れ、メディアから姿を消すという選択は適用障害の状態を改善するにはよい方法だったのかもしれません。
まとめ
今回は小林悠さんの報道から、適用障害について調べてみました。
そして、自分が適用障害かどうかのセフルチェック項目をお伝えしたのですが、それを見ると、自分も過去に適用障害の状態だったことがあることが分かりました。
私達は生活や仕事の中で、常に何らかのストレスを受けています。
ただ、それらのストレスによっては、いつもより精神的に苦しさを感じることがあるかもしれません。
そのため、ストレスとの付き合い方をもっと学ぶ必要があると感じました。
まずはこういう本でストレスに対処する方法をしっかり学んでみましょう!!
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