小学校の間は何かと走らされる機会が多く、その結果は悲しいぐらいはっきり出ちゃいます。
しかも、学校では勉強は教えてくれるのに、速く走るための方法は教えてくれません。
走る速さを競わされることは多いのに、足の速い遅いは持って生まれもったモノと思われているフシも・・・。
そこで、今回は子供向けに速く走るためのトレーニング方法を紹介します。
実はたくさんの情報があるんですけど、小学生にいろいろ言っても難しいですよね。
そこで、ネット上のYoutubeやサイトの情報から、一番効きそうなノウハウだけをとりまとめてみました。
1.速く走るための基本
1−1 足の速さを決める公式
速く走るためのトレーニングの紹介の前に、速く走るための基本を少し勉強しておきましょう。
実は足の速さを決める公式があります。
その公式がコレ!
足の速さ=回転数×歩幅
つまり、走る速さがまったく同じ2人の子供がいた場合、足の回転数がちょっとでも増えた子の方が速く走れ、また歩幅がちょっとでも増えた子が速く走れるということです。
今より速く走れるようになりたければ、この2つの数値を伸ばしていけばいいという理屈になります。
1−2 速く走るための3つのポイント
子供の場合、走る距離はせいぜ100m。短い距離の中で、どれだけ速く走れるかは、上の公式を踏まえると以下の3つのポイントがあります。
1.トップスピードに速くのせる
2.回転数を上げる
3.歩幅を伸ばす
そのため、これらの3つのトレーニングをすることで、子供が今より速く走れるようになれるわけです。
2.速く走るためのトレーニング
それでは子供のために、上記の情報を踏まえて速く走るための具体的なトレーニング方法を紹介します。
2−1 トップスピードに速くのせるため練習
スタートの時に前傾姿勢を保ち、速くトップスピードに乗るための練習です。
(1)前傾姿勢の強化
1.子供に向かって大人が立ち、子供の両肩を大人が両方の手で押さえます
2.子供はあごを引き、前傾姿勢となり、大人は倒れないよう両肩を支えます。
(あごを引くのが大切!)
3.子供はこの姿勢のままで力を入れて前に進みます。
(2)スタートダッシュ
走り始める時は歩幅を短くし、徐々に歩幅を広げるように走れば、それだけ速くトップスピードに乗せることができます。
そこで、最初は意識的に歩幅を狭めるための練習をしてみましょう。
1.走る方向に従って、歩幅が最初は短く、そして徐々に広がるように棒を横向きに置いていきます。
2.その棒を踏まないように、走る練習をします。
3.歩幅が合わないようなら、棒を置く幅を調整してみます。
(この練習はこのすぐ下の動画の後半部分で紹介されています)
2−2 足の回転数を上げる練習
(1)踏みつけ
走り始めた後は、背筋を真っすぐ伸ばし、足を真下に下ろすイメージで走ることが必要です。
そのため、空き缶を踏みつけるイメージで足を振り下ろす練習をしてみます。
(2)踏みつけ+ももの引きつけ(もも上げ)
やるのは「もも上げ」なんですけど、大切なのは「ももを上げる」ことではなく、足を下に踏みつけること、ももを前に引きつけることの2点です。
1.手のひらを前に伸ばし、おへその高さにします。
2.両膝を両膝を手のひらまで交互に上げながら前に進む
3.同じ方法で今度は走る。この時、足を真下に強く下ろすイメージにでやってみます。
4.最後は手を振ってもも上げをしながら走ります。この時も足を強く下に踏みつけるイメージで走ってみましょう。
2−3 ストライドを広げる練習
(1)股関節を鍛えるトレーニング
1.背筋を伸ばしたまま、方足を大きく後ろに伸ばして前足を曲げる
2.それを伸ばした足を前に出し、膝まで上げる
3.この時、背筋は伸ばしたままにします。
これを10回×3セット、両足でやります。
3.ポン・ピュン・ラン走法
最後に福島大学の川本先生が提唱するポン・ピュン・ラン走法を紹介します。
3−1 ポンとは(回転数を上げるためのもの)
足の回転数を上げるためには、足を踏みつけた時の反発力をなるべく得ることが大切。そのために、走っている最中は前傾になるのではなく、背骨と骨盤が一直線になる姿勢を保つことが大切です。
そのため、背筋をピンと張って走るようにします。
そして、足を真下に振り下ろします。
このようにすることで、理想的な反発力が得られるようになり、足の回転が早くなるわけですね。
3−2 ピュンとは(歩幅を広げるためのもの)
後ろの膝が前の膝を早く追い越すイメージで、後ろ足をピュンと前に出します。
後ろの足を速く引きつけ、前に出します。
参考 世界一受けたい授業
川本先生の最新書籍はこちら
【楽天ブックスならいつでも送料無料】運動会までにどんどん子どもの足が速くなる! [ 川本和久 ] |
まとめ
川本先生いわく、速く走るためにはイメージづくりが大切だそうです。
速く走るためには、
1.スタートする時はあごを引き、歩幅を小さくしてダッシュ
2.走り始めたら、背筋を真っすぐ伸ばして、ポンと足を真下に踏みつける
3.後ろ足をピュンと前に出すイメージで
の3つを意識し、イメージすること。
走る時にも、ポンポン、ピュンピュンと言ってみるのが良さそうです。
あわせて、今回紹介したトレーニングをしてみるのが効果的です。
今度の運動会までに間に合わせましょう!!