今年もクリスマスの時期が近づき、クリスマス商戦についてのニュースがちらほら聞かれるようになってきました。
ところで、どうしてもクリスマスと言えば、プレゼントとかパーティーがすぐに思い起こされますが・・・、よく考えるとクリスマスは子ども達がサンタさんからプレゼントを受け取るための日では無いんですね。
今回は、もうすぐやってくるクリスマスについてもう少し理解を深めることができるように、クリスマスの意味を考えるおすすめの本を紹介します。
1.クリスマスの意味とは
12月25日はクリスマスですが、このクリスマスはイエス・キリストの降誕を祝う日です。
実はイエス・キリストの誕生日ではないんですね。
誕生日ではないんですけど、イエス・キリストが誕生されたことを祝う日というちょっと不思議な日なんです。
子供達にとってクリスマスはプレゼントをもらう日という認識だと思うのですが、人に与えることが本当のクリスマスの精神とも言われています。
クリスマスと言えばサンタクロースがすぐに思い起こされます。
このサンタクロースのモデルになった聖ニコラスは貧しい人たちに自分の持っているものを分け与えていました。
そこで、「受けるより与えること」の大切さが、クリスマスの時期に思い起こす必要があるわけです。
そんなクリスマスの意味について考えることができる本を紹介します。
2.クリスマスの意味を考えるための5冊
1.クリスマスってなあに
まずクリスマスがイエス・キリストの降誕を祝うものであることから、まずはその物語を理解するための絵本が同書。
美しい絵と文章でイエス・キリストが誕生していくまでのストーリーが描かれています。
子どもたちもわかりやすく理解することができるはずです。
2.かぜがはこんだクリスマス
最初の本はイエス・キリストの誕生について、そのままストーリーとして展開していますが、こちらの絵本は「ベル」というネコの目から見た世界として、イエス・キリストの降誕のストーリーが展開されており、より小さな子ども向けとなっています。
絵もかわいらしく、小さな子どもにクリスマスの物語を読み聞かせるには最適でしょう。
3.もう一人の博士
イエスキリストが生まれた時に西方から3人の博士が訪れたとされていますが、実はもう一人の博士がいたというお話。
救い主に会おうと長い旅を続け、その旅の間に苦しんでいる人々を助けていくというお話。
周囲の人々を助けること自体が自分自身を救いに導くことになるというキリスト教の精神を学ぶことのできる一冊です。
4.3本の木
教会のクリスマスでよく扱われる物語です。
3本の立派な木が自分たちがずっと描いていた希望がかなわなかったものの、救い主イエス・キリストとともに過ごす役割を果たしていったというお話。
夢を持つこと、人生をどう生きるかということまでも考えさせてくれる物語です。
5.クリスマスキャロル
これは本当によく知られたクリスマスのお話ですよね。
ケチで人でなしのスクルージがクリスマス・イブの夜の出来事を通じて、愛や優しさを得ていくお話。
クリスマスに読み返してみることで、大人も学びが多いはず。
<参考>
3.番外編
「人に与える」、「奉仕」というクリスマスの意味を考えさせてくれる本として、番外編のものを紹介します。
にじいろのさかな
最近のレビューでは結構批判もあるこの本。
自分が持っている美しいうろこを分かちあっていく、というストーリーが展開されています。
自分が読んだ時にはそういうことを感じませんでしたが、物持ちが金の力を使って人気取りをするようなことをイメージしてしまう人もいるようです。
こんな感じを受ける人もいらっしゃるようですが、自分が持っているものを周囲の人に分かちあう、という部分から学んでもらえたら・・・と思います。
幸福の王子
小さい時に読んだこの本から得たものはかなり大きかったと思います。
まさに自分自身の持っているものを与えることの大切さをしみじみ理解することのできるお話です。
まとめ
今回はクリスマスの意味を考えさせてくれる本について、5冊と番外編2冊の計7冊を紹介しました。
クリスマスがイエス・キリストの降誕を祝うものであることから、イエス・キリストの降誕の物語に加えて、イエスキリストの生涯に関連する有名な物語等を紹介しました。
今回紹介した本はどれも好きですが、実は個人的には「幸福の王子」のお話が心に最もじーんと来ます。
つばめが命を失ってしまう冬の寒さとクリスマスの時期が重なりあい、自分にとってはクリスマスを思い起こさせる話になっています。
あなたにとっても、これらの本がクリスマスの精神について理解を深める機会になれば幸いです。