ストレッチというと、運動をする前に行う準備運動とか、体を柔軟にするために行うものというイメージがありますが、健康を維持するためにもかなり有効なようです。
つい最近のニュースですが、ヤマハ発動機が12月2日に、独自に考案した科学的ストレッチRevストレッチを社内に導入したところ、肩こりや腰痛、ストレス緩和に効果があったと発表しました。
今回はこのRevストレッチを研究テーマに取り上げ、ストレッチが私達に与える効果やストレッチに必要な時間について調べてみました。
1.効果バツグン!ヤマハ発のRevストレッチとは??
まず最初にヤマハ発動機が考案したストレッチであるRevストレッチを早速見てみましょう。
Youtubeに動画が公開されています。
このRevストレッチは4分50秒です。
まあ、このぐらいの時間は必要でしょうね。
ただ、4分間で効果が得られるタバタ式トレーニングと比べると、時間的にはちょっとだけ長いですね。
タバタ式トレーニングやHIITについてはコチラ
*タバタ式トレーニングの18種類のメニューから特選3つを紹介
*HIITのトレーニングで激ヤバ効果!今から即やるべき4つの理由
社内の参加者に対するアンケート調査では、このストレッチをやることにより、
- 腰痛、肩こりに効果を感じる人が半数以上
- 65%が毎日のリフレッシュやストレス緩和に効果があると実感
という結果が得られたそうです。
ところで、このRevストレッチとは一体どういうストレッチなんでしょうか?
YAMAHAのウェブサイトに次のように紹介されています。
Revストレッチとは「Revs your Heart」をテーマに、全体にストーリーを持たせ、音楽および回転をモチーフにした動作などを取り入れた当社独自のストレッチです。2015年10月5日より、全社で導入し、始業前の数分間に任意でストレッチを実施しております。最新のストレッチ理論を取り入れ、1つの部位を「動」と「静」で動かすことにより、社員の悩みとして多い腰痛と肩凝りの予防に役立つ動きを取り入れています。
ストレッチが終わりに近づくに連れ、音楽が盛り上がっていくようになっていたり、途中にのバイクのエンジン音の効果音が入っていたりと、要所に気持ちを高ぶらせるような工夫を施しています。朝からRevストレッチを行い、体を動かし気分を盛り上げることで抑うつやストレス軽減を目指しています。
なお、制作にあたっては、体の動きをジュビロ磐田のフィジカルコーチである菅野淳氏に、音楽をAKB48の作曲などで活躍されている株式会社ヤマハミュージックパブリッシングの専属作曲家である鶴崎輝一氏に担当頂きました。
引用:YAMAHAウェブサイト
ということで、このストレッチの制作には様々な方面の専門家が関わっているですね。
このRevストレッチの図解のPDFも紹介されていますので、上の動画と一緒に参考にしてみましょう。
2.ストレッチの効果を得るために必要な時間
2−1 ストレッチの2つの区分と3つの種類
効果的なストレッチをするために、少しストレッチについて学習しておきましょう!!
ストレッチにもいろいろな種類があるのですが、大きく分けると、アクティブストレッチとパッシブストレッチの2種類になります。
アクティブストレッチは、自分で体を動かしながら行うストレッチのこと。
パッシブストレッチは、他の人に体を動かしてもらいながら行うストレッチになります。
そのため、日頃行うストレッチは自分でやるので、アクティブストレッチとなります。
実際に行うストレッチの種類には、
- スタティックストレッチ
- ダイナミックストレッチ
- PNFストレッチ
等の3種類があります。
2−2 ストレッチの種類毎の必要時間は?
ストレッチの効果が得るために、どのぐらいの時間が必要か見てみましょう。
スタティックストレッチは、ゆっくりと筋肉を伸ばしていくストレッチのこと。
反動や弾みをつけずに、筋肉を伸ばしていきます。そのため、静的ストレッチとも呼ばれています。
適度に伸びたところで、20秒ぐらい動きを止めるようにします。
ダイナミックストレッチとは、体の動きを利用しながらリズミカルに行うストレッチです。
反動をつけ弾むような動作で筋肉を伸ばす方法はダイナミックストレッチの一種で、バリスティックストレッチと言います。
いわゆる柔軟体操のことですね。
最後のPNFストレッチとは、筋肉を「収縮させ、力をぬき、ストレッチする」を基本としたストレッチです。
6秒間筋肉を運動させた後、2秒間は力を抜いてリラックスし、次の2秒間で筋肉を伸ばす、という動きをします。
以上のように、ストレッチの種類によって、必要な時間が違ってくるんですね。
このため、ストレッチにかける時間がどのぐらいになるのか?と言えば、
上記のストレッチの組み合わせによるというのが答えになりそうです。
この3種類のストレッチの方法を踏まえると、
Revストレッチは、上の3種類のストレッチが組み合わされているように見えます。
いろいろなメニューが組み合わされ、4分50秒の時間になっているんですね。
実際は、漸進的筋弛緩法という文部科学省のウェブサイトにも紹介されている身体をリラックスする状態に導く方法が取り入れられているそうです。
そういう意味で科学的な手法が採用されていると言えるんですね。
3.ストレッチを行うとどんな効果があるの?
ところでストレッチを行うと一体どんな効果があるのか、もう一度整理しておきます。
まず、ストレッチによって固くなった筋肉が柔らかくなり血行がよくなるため、体の代謝が向上します。
また、動いている筋肉が柔らかくなることで、疲労が回復し、こりや体の痛みが改善されます。
筋肉を伸ばすことで、筋肉が伸び縮みする長さが長くなります。
そのため、筋肉の能力が高まり、運動の能力や体の力もついてきます。
その他、ストレスの軽減や姿勢も良くなるなど、ストレッチを行うことで得られる効果はたくさんあります。
是非、生活の中にストレッチを取り入れるようにしてみましょう!!
4.ストレッチをする際の注意点
ストレッチを行う際には以下のような注意点があるので、おぼえておくようにしましょう!!
- ゆっくり行う。
- 息を留めない
- 気持ち良いところまでやる。痛みや違和感がある時はやらない。
- 左右交互にストレッチを行う。
- 伸ばしている部分に意識を向ける
3週間程度でストレッチの効果も得られるようですから、早速始めるようにしてみましょう。
ちなみに、4週間ストレッチを続けた後で、ストレッチをするのをやめても、2週間から3週間ぐらいはストレッチの効果が持続することが研究でわかっています。
なかなか続かないのが、この手の健康法ですけど、一度やれば効果がしばらく続くので、気負わず始めてみるのも手ですね。
コチラ ⇒ リハビリmemo ストレッチの効果はどのくらい持続するのか?〜習慣的な効果〜
まとめ
今回はヤマハ発動機が考案したRevストレッチを中心に、ストレッチの効果とどのぐらいの時間をかける必要があるのかという点ついて紹介しました。
今回、紹介したこのRevストレッチは、4分50秒かかります。
また、
スタティックストレッチでは伸ばした後、20秒ぐらい動きを止めること
PNFストレッチでは6秒+2秒+2秒という時間を意識して動いてみること
が必要とお伝えしました。
これらのストレッチの種類とかける時間を基本に据えて、いろいろなストレッチにトライしてみましょう!
前に紹介したラジオ体操に似た健康法とも言えるかもしれません。
せっかく良い方法を知ったので、自分もラジオ体操を一緒にやってみようかと思っているのですが、1日に両方やると約8分かかります。
それでも、こういう小さな取り組みが私達の健康の維持に大きな貢献をしてくれると思います!!