甘酒の効果を調べたら酒粕の方が米麹よりどうやらスゴイらしい

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甘酒には酒粕から作られているものと米麹から作られているものがあります。

最近、便通を良くしたいと考え、甘酒を買って飲んでみたんです。

ところが、酒粕と米麹の甘酒があることを今まで知らず(涙)、不幸中の幸い(?)で両方の甘酒を買って飲むことに。

しかし、感じる効果がちょっと違っていました。

そこで、最近飲んでいる酒粕の甘酒にどんな効果があるか気になっていましたし、結局、酒粕の甘酒と米麹の甘酒は体にとってどっちがいいのか知りたくなりました。

今回は特に酒粕から作られた甘酒にはどんな効果があるのかを、研究結果や国の資料等の信頼できる情報から調べてみたので、この記事でシェアしますね。

1.酒粕にはどんな効果があるのか?

今回は酒粕で作られた甘酒の効果を知りたいので、主な原材料の酒粕の効果について調べてみました。

販売されている書籍や大学や研究機関の研究結果、テレビで報道された情報等、信頼性が高いと思われる情報ソースをもとにしています。

 

調べてみた効果と出典についてざ〜っと紹介しますね!

  • 高血圧予防
  • 肝障害予防
  • 健忘症予防
  • 抗酸化作用・老化防止
  • 抗アレルギー作用・骨粗鬆症予防
  • がん発症リスクを下げる効果
  • 糖尿病予防
  • 肥満予防

石澤清美著「料理をおいしく、体を元気に 毎日使える酒粕のレシピ」2012/11/2

 

  • 肌の保水量が増えた
  • 体重が減った人もいる
  • 動脈硬化の引き金になるコレステロールを下げる
  • 便通が良くなる

ためしてガッテン「日本伝統あの発酵食で 驚きコレステ減効果!」2010年11月24日放送

 

  • アトピー性皮膚炎症に対する改善効果
 

広島大学「酒粕及び植物乳酸菌のヘルスケア機能に関する研究成果」2015/12/14

 

  • ニキビ予防に効果

森永製菓株式会社ニュースリリース「『“酒粕”と“米麹”を使用した甘酒』の継続飲用で皮脂抑制効果が見られました!」2016年5月10日

ちょっと注意が必要なのは、こちらの研究結果は酒粕と米麹の両方が入っている甘酒を飲んでいる場合の研究結果ですので、酒粕で作られた甘酒の場合とちょっと違っているかもしれません。

 

以上のような結果を見ると、酒粕はかなり体にいいっていうことがわかりますね。

 

2.体に良いのは酒粕の甘酒と米麹の甘酒のどっち?

2−1 酒粕に含まれているレジスタントプロテイン

酒粕で作られた甘酒と米麹で作られた甘酒では飲んだ感じが違っていますし、成分的にもよく紹介されているもので違いがあります。

それが、「レジスタントプロテイン」です。

 

これって何??っていう人がほとんどだと思います。

これは体の中で分解されにくいタンパク質なんですが、消化されにくいという特徴があります。

 

酒粕のレジスタントプロテインは、油を吸収して体の外に出す働きをしてくれます。

そのため、コレステロールを下げてくれるという効果があるそうです。

 

それに、便に含まれる油分が増えるための便が柔らかくなり、便通が良くなるという効果があります。

 

ということで、酒粕に含まれているレジスタントプロテインの働きによって便通の改善があるようなんですね。

でも、コチラの記事で紹介していますが、どうも便通の改善については米麹の甘酒の体感的なものと今回調べた結果に違いがあるので、もう少し成分について調べてみました。

コチラ 便通を改善する食べ物や飲み物は何ですか?それなら◯◯です!

 

2-2 酒粕と米麹に含まれている成分の比較

いろいろなブログに酒粕から作った甘酒の効果について紹介されているのですが、もう少し正確に詳しい情報が知りたいと思い、独自に調べてみました。

調べてみたのは文部科学省の食品成分データベースです。

 

これって結構面白いデータベースで、かなり細かい情報まで調べることができました。

このデータベースを使って、甘酒の主要な原材料となる酒粕と米麹の成分等を比較してみました。

 

酒粕は「酒かす」、米麹は「米こうじ」という名称で検索しないとヒットしませんので、もしご自分で調べてみるならご注意ください。

成分等を比較した一覧表が以下となります(成分量が多い方を赤文字にしています)。

成分名 単位 酒かす 米こうじ
エネルギー kcal 227 286
水分 51.1 33
タンパク質 13.4 5.8
炭水化物 23.8 59.2
ナトリウム mg 5 3
カリウム mg 28 61
カルシウム mg 8 5
マグネシウム mg 9 16
リン mg 8 83
mg 0.8 0.3
亜鉛 mg 2.3 0.9
mg 0.39 0.16
マンガン mg 0.74
ヨウ素 mg 0
水溶性食物繊維 0 0.2
不溶性食物繊維 5.2 1.2
アルコール 8.2
ビタミンB1 mg 0.03 0.11
ビタミンB2 mg 0.26 0.13
ビタミンB6 mg 0.94 0.11

 

 

 

 

 

※上表は文部科学省「食品成分データベース」のデータより作成したもの
※成分量は100g中の量

 

酒粕の甘酒には不溶性食物繊維が多く、便秘解消効果もあるという記事が結構あります。

酒粕と米麹の成分量を比較すると、水溶性と不溶性の食物繊維の量の合計は米麹より酒粕の方が多いというのがわかりました。

そこで、食物繊維の多さだけを見ると、酒粕の甘酒の方が効果が高そうです。

 

それと、ビタミンB2、B6やタンパク質を比較すると、米麹より酒粕の方がかなり多いというのもわかりました。

 

3.便通改善だけを見たら酒粕の甘酒の方がいい?

上の2つの情報から判断すると、酒粕は

レジスタントプロテインと豊富な食物繊維

があるため、特に便通に良いのは酒麹のような感じがします。

 

でも・・

実感としては米麹の方が効果が高いと感じています。

そのため、レジスタントプロテインや食物繊維の効果より、米麹の甘酒に含まれる別の成分の効果が高いのではないかと考えています。

あるいは個人差でしょうか?

ただ、うちの奥さんも米麹の甘酒の方が便通には効果があったんで、自分だけ米麹の効果があったというわけでもなさそうです。

 

それと、甘酒としては酒粕で作られているものには砂糖が入っており、米麹の甘酒には砂糖が入っていないので、定期的に飲むならこの部分を加味する必要があるのではないかと思っています。

この部分については、もう少し調べてみたいと思います。

 

まとめ

ということで、酒粕から作られている甘酒の効果について、酒粕の面からいろいろ調べてみた結果をお知らせしました。

特に酒粕にはレジスタントプロテインを含んでおり、また米麹より食物繊維を豊富に含んでいることがわかりました。

また、酒粕にはコレステロールを下げる便通の改善と言った効果があることがわかりました。

それと、肌の保水効果があり、美容効果もあるようです。

 

あわせて酒粕と米麹の成分比較をしてみたのですが、全体的には酒粕の方が良さそう!と思えました。

 

しかし、体感的なものとこの数値がちょっと違っているので、酒粕の甘酒と米麹の甘酒でどちらがいいのか、米麹の効果についてももう少し特化して調べてみないと結論的なことが言えない状況です。

ということで、米麹についてもう少し調べてみた結果を引き続きお知らせするようにします。

 その追記はコチラ 米麹の甘酒を加熱したり冷凍したりすると効能は変わるの?

 

 

ちなみにコチラは酒粕の甘酒です。お湯を注いで飲むタイプの甘酒なので、液体の甘酒より保存しやすいですね。

甘さ控えめです!

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