今回は鳥取県内の施設情報です。
鳥取県中部に位置する倉吉市の中心部に「鳥取二十世紀梨記念館 なしっこ館」という施設があります。
倉吉未来中心という建物の中に併設されています。
鳥取県の名産である二十世紀梨を中心とした梨をテーマにした日本で唯一の博物館です。
とはいうものの、人口最少県の鳥取県がやっている施設だし、どうせたいしたことないだろう!!って思って、行ってみると・・・
いい意味で期待を裏切られました。
すぐ見終わるだろうと思っていたら、予定の所要時間を大幅に超えることに!
ということで、今回はこの「なしっこ館」の様子と施設を見て回るための所要時間をご紹介してみます。
1.なしっこ館の所要時間は3時間は欲しい
1-1 3時間の所要時間の内訳
所要時間は3時間ぐらい・・と感じましたが、この後紹介する内容を読んでいただきながら、その内訳をまとめてみますね。
- 映像系3種類を見る 計1時間
- 展示をゆっくり見て回る 計1時間
- 中央のイベントを楽しんだり、写真を撮る、子どもを遊ばせる 計1時間
の合計3時間。
最初にお伝えしたとおり、梨をテーマにしたミュージアムと言っても、たいしたことないだろう!!って思っていたんですが、展示は素晴らしいと感じました。
今回はささっと見ただけで、所要時間はだいたい2時間でした。
しかし、もう少し楽しむには、所要時間として3時間は欲しいところだったと思います。
1-2 建物レイアウト
建物は2階建てで、メインの展示は1階部分となります。
公式サイトには1階、2階の全体の大きめの案内図が載っていませんので、現地でもらえるパンフレットの館内案内図を載せておきます。
この案内パンフレットを見ると、右回りっぽい感じがします。
でも自分たちは左回りで回っていきました。
2.なしっこ館の展示の様子
2-1 1階中央部分
エントランスを抜けると、二十世紀梨の巨木が施設の真ん中にど〜んと立っています。
これは結構すごい迫力。
葉っぱがついていないので、梨の木という感じがしませんが、以前は1年間に4千もの梨を実らせていたとのことです。
なしっこ館のキャラクターは「ナッシー」
音的にどうしても、あの有名なキャラとかぶってしまいますよね。
着ぐるみのナッシーが出迎えてくれました。
一緒に写真を撮らせてもらいました!
梨の皮の表面のぶつぶつがちゃんとつくられています。
2-2 1階の展示の様子
入って左手の「梨と世界の人々」の展示が目を引きます。
その隣は梨が試食できるキッチンギャラリー
さて、その横が梨のアートギャラリー
その横の奥まった場所はシアター
正面の裏手に「梨を育てる」というコーナーがあり、梨の栽培について学ぶことができます。
梨の「袋かけ体験」コーナーなんかがありました!
そして、入って一番右側が「二十世紀梨ものがたり劇場」があります。
2-3 2階展示内容
続けて2階の展示を紹介します。
階段上がって正面が「梨の不思議ガーデン」
ここは子ども達が遊ぶ場所になっています。
ここには写しませんでしたが、たくさんの子どもたちが遊んでいました。
そうそう、スタンプラリーもありましたので、我が家の一番下の子どもは一生懸命やっていました!
左に回ると「映像情報学習室」があります。
一階と違って人がほとんどいません。
梨についてしっかり学びたいっていう人にはいいと思います。
さらにその左側は資料展示室となっており、昔の道具等が展示されていました。
反対側には子ども向けのコーナーがあったり、専門図書がおいてある場所、相談できる場所が用意されていました。
しかし、「梨のなんでも相談室」に相談しにくる一般の人っているんでしょうか??
ちなみに2階から梨の木を見るとこんな感じです。
3.「美しい」なしっこ館の展示
入り口入って左側の「梨と世界の人々」のコーナーです。
各地の梨が美しい透明ケースに入れられ、下からの光でまるで芸術作品のオブジェのように展示されていました。
これは美しさに思わず見入ってしまいました。
展示されていた梨の種類もかなり多いようで、大きいものから小さいものまで、いろいろな梨がありました。
ここの展示パネルではいろいろなことを学ぶことができました。
こちらのパネルには世界の梨の生産量が示されていました。
梨の生産量って中国が一番多いんですね。
一方、鳥取県で収穫された梨が、どのあたりの海外にまで輸出されているのかという展示もありました(写真を取りそこねちゃいました)。
なんと、世界各国に輸出されていることがわかり、これも驚きでした!
ここに来る前に梨のことをもう少し調べてくればもっと楽しめたかもしれませんね。
「梨のアートギャラリー」では、梨の詩等が壁に展示されていました。
少し読みましたが、趣のある文章がいろいろありました。
もっとゆっくり目を通しておきたいところでした。
4.なしっこ館のシアター・劇場は見るべし(所要時間10分〜17分)
二十世紀梨が好きになる「二十世紀梨ものがたり劇場」
なしっこ館には展示の他に、映像系のコンテンツを2箇所で見ることができます。
一つは鳥取の二十世紀梨がどのように県内で広まり、産地として発展してきたのかということを紹介してくれる「二十世紀梨ものがたり劇場」です。
非常に精巧にできた梨農家のご夫婦のロボットと映像コンテンツ、フィギアで鳥取県でどのように梨が産地として広まるまでに、多くの方の努力と苦労があったことが紹介されました。
ここで紹介された内容を見るだけで、二十世紀梨が本当に愛おしいものに感じてしまいました!
特に梨特有の「黒斑病」という病気に悩まされた後、研究者とタッグを組み、その病気の克服に挑んだというストーリーは感動ものです。
しかし、ロボットのご夫婦のやりとりは、すさまじい鳥取弁でした。
時々、何を言っているのか分からないこともありましたが、ココは鳥取だ〜っていう感じがして、これはコレでいい感じでした。
おじさんのそばで寝ているネコも動きだすのか?と思っていました。
さて、実際はどうなのか?は現地で見てのお楽しみです!!
良く出来てきている壮大な映像コンテンツ
もう一つがシアターで上映される2つの映像コンテンツ。
一つが「梨の来た道」
もう一つが「未来にはばたく梨産地鳥取」
施設を訪問した当日は、「梨の来た道」を見ました。
「梨の来た道」はこの小さな博物館の映像コンテンツとしては本格的すぎる中国ロケの映像に加えて、テレビでよく聞くナレーターの声によくにた声のナレーション(恐らく本物でしょう)で、クオリティが結構高いと感じました。
中国語の字幕が付いています。
というか、字幕は全部中国語でした!!
最後のエンドロール・・?も、「鳥取県」ではなく、中国語で表記されていました。
途中で中国が喋っているシーンがあるのですが、そのテロップが中国語だけ。
日本語訳も無く、何を言っているのかわからない場面も何度か。
しかし、漢字で書かれているので、なんとなく雰囲気は分かりました!
ということで、シアターの映像で気になったのは、日本語訳つけて欲しかった!というところでしょうか。
この「梨の来た道」の所要時間は17分。
1時間おきに上映されます。
もう一つの「未来にはばたく梨産地鳥取」は今回は観ませんでしたが、所要時間は14分です。
次回来た時には観てみようと思います。
5.なしっこ館の梨の試食
なしっこ館での楽しみの一つは、梨の試食でしょう。
3種類の梨の食べ比べができるようで、この日は
- 愛宕
- 夏さやか
- 王秋
という3つの梨の食べ比べができました。
こんな感じで冷蔵ケースにおかれたカットされている梨を食べることができます。
梨をせっせとカットしてくれているのはきれいなおねえさん。
ネット上では「梨が食べ放題??」みたいな情報もあがっていましたが、食べ放題はさすがにどうでしょうか??
たくさん食べても文句は言われないと思いますけど、うしろからどんどん人が来ますし、何度も何度も列に戻る??という方法でしょうか??
やろうと思ったらできる、というレベルで、決して食べ放題では無いと思いますので、ご注意くださいね。
6.最後はやっぱり梨のソフトクリームでしめよう!
入り口の手前にフルーツパーラーがあります。
ここでは、梨のソフトクリームや梨ジュース等が売られています。
でも、やっぱり梨ソフトクリームでしょう。
ほんのり緑色をしています。
味は「なし〜っ!!」っていう感じです。
なし味の「いろはす」ってありますよね。
このいろはすは個人的には梨の味が薄すぎて、美味しいと感じません。
でも、この梨ソフトは梨の味が適度にして美味しかったですよ。
今回食べたのは、300円の大でした。
しかし、結構お腹が膨れました(笑
200円の小もあるので、ちょっと食べるなら小で良かったかも。
7.なしっこ館の駐車場やアクセス
最後になしっこ館の駐車場やアクセスについてメモをしておきます。
まず駐車場ですが、下図のとおり建物の周辺に4箇所駐車場があります。
普通車用のスペースは825台分も!
恐らく倉吉未来中心の大ホールで大きなイベントがある日以外は、駐車場が満杯で車が入れない・・ということは無いと思います。
倉吉駅からは車で10分程度
バスは倉吉駅から12分
ちなみに歩くと45分ぐらいかかります・・。
ちなみに入館料は大人300円、小中学生は子ども料金で150円と相当安いのも特徴です。
まとめ
今回は鳥取県中部の倉吉市にある、日本で唯一の梨のミュージアム「なしっこ館」の様子を紹介しました。
展示をゆっくり観て、楽しむには3時間ぐらい欲しいことをお伝えしています。
夏の暑い時にも冷房が効いていますし、梨について学んだり、体験したりできるので、子どもたちと一緒に行くにも非常に良い施設だと感じました。
夏の自由研究のための情報収集としても相当いいんじゃないでしょうか?
それと梨のソフトクリームは一度食べておいた方がよいですよ!!
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