温泉の酸性泉は皮膚病に効くけど入浴剤はあるの?

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先日のテレビ番組で、酸性泉は血管が若返ると取り上げられ、その酸性泉でどれだけ血糖値が下がるかを検証するという企画がありました。

その酸性泉って一体どんなものなのでしょうか?

普通の温泉と何が違うのでしょうか?

実は水虫なんかを含む慢性皮膚病に効くことがわかりました。

ただ、国内には比較的数が少ないため、自宅で楽しむための入浴剤も調べてみました。

 

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酸性泉って何??

酸性泉は「さんせいせん」と読みます。

温泉の紹介で使われる「掲示用泉質名」に基づく温泉の種類の一つなんですね。f72a6f213590ac22f169df7767efbc87_s

読んで字のごとく酸性の物質を多く含んでいるため、酸性度が高いのが特徴です。

酸性泉がどのぐらい酸性なのかと言うと、オレンジジュースやグレープフルーツジュース等と同じぐらいになります。

 

水溶液の性質を表す単位にpH(ペーハー)があります。

この数値が低いほど酸性度が高くなるのですが、酸性泉のpHは2から4程度

 

100%のオレンジジュースはpHが3ぐらいで、100%のグレープフルーツジュースが3.6ぐらいです。

 

ちなみに、人の肌はpHは5くらいです。

そのため、酸性泉は人の肌より酸性なので、肌が弱い人が酸性泉に入ると肌がしみるような感じを受ける場合もあります。

 

ちなみにレモンのpHが2.5です。

このぐらいになるとかなり強い酸性と言えますね。

 

温泉の中にはpHが2未満で酸性がより強いものもあります。

こういった温泉のことを強酸性泉といいます。

逆にpHが4から5の範囲の温泉は弱酸性温泉といい、もっとも肌に良い温泉と言われています。

 

このように酸性度が高い温泉のことを酸性泉と言いますが、泉質から見た定義では、水素イオンが温泉水1kgあたり1mg以上含まれている温泉を酸性泉と言っています。

 

酸性泉の色はほとんど無色です。

黄色から緑の透明のものもあります。

水は強い酸味があり、臭気もあるのが特徴です。

 

酸性泉の効能は?

では、酸性泉はどんな効能があるのでしょう。

 

酸性泉は皮膚病の湯(殺菌の湯)とも言われているように、慢性皮膚病には特効性があります。

身近なものとして水虫にも効果があります。

 

また、消化器病、慢性婦人病、筋・関節痛、糖尿病に効果あります。

 

また、「直しの湯」「仕上げの湯」とも呼ばれるように、強い酸性による抗菌力殺菌力があるため、白癬(はくせん)症、トリコモナス膣炎、疥癬(かいせん)等に効果があります。

 

この酸性の水質により、入浴すると多少肌がしみるような感じがありるため、これに「やみつき」になる人も多いそうです。

 

酸性泉に入る時の注意

酸性泉はこのような特徴や効能があるのですが、強い酸性のため様々な注意も必要なんですね。

 

例えば、刺激が強いため、病弱な方高齢者皮膚が弱い方には適していません。

 

特に乾燥肌の高齢の方は酸性泉の温泉には入らない方がいいでしょう。

 

それと、酸性の強い酸性泉に入った場合や肌の弱い人は「湯ただれ」と言う温泉による皮膚炎を起こす場合があります。

 

温泉から上がる時はシャワーでしっかり洗い流し、温泉の成分をしっかり拭きとることが必要です。

 

肌が弱い方は温泉に入るときに石鹸やボディーソープを使わないようにしている方もいます。

石鹸等で体を洗うことによって肌の角質が痛んでしまい、肌への刺激が強くなってしまうためです。

 

そのため、酸性泉に入る場合は、体をゴシゴシ洗わないという方法も一つの手かもしれません。

 

酸性泉はどこにある?入浴剤は??

この酸性泉は海外にはほとんど見られない、日本に特有の温泉です。

さて、そんな酸性泉ですが、一体どこで入れるのでしょうか?

 

国内には229ヶ所あると言われています。

以前の記事でご紹介した塩化物泉は全国に5744ヶ所

日本で最も多い単純温泉7356ヶ所と比べると非常にマイナーな温泉になります。

 

コチラ → 塩化物泉の湯冷めしにくい入浴剤はあるの?

 

酸性泉の主な温泉地は次のとおりです。

 

・玉川温泉(秋田県)

・水沢温泉(秋田県)

・草津温泉(群馬県)

・万座温泉(群馬県)

・霧島温泉(鹿児島県)

 

有名な草津温泉は酸性泉だったんですね。

 

ちなみに草津温泉pH値は1.5~2で強酸性泉です。

胃液のpHは1〜1.5と言われていますから、ほぼ胃液と同じくらいの酸性度となります。

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秋田県の玉川温泉のpH値はさらに低く1.2

胃液より酸性度が高いのです。

 

そのため周辺の空気中にも酸性度が高い水蒸気が含まれており、貴金属が変色したり、携帯電話やパソコンが故障してしまう可能性があります。

そのため、玉川温泉にはできるだけ貴金属や精密機械を持ち込まないようにと言われています。

 

ちなみに東京都内に酸性泉はありません。

 

そこで、簡単に自宅で楽しめる入浴剤にはこんなものがありました。

記事で取り上げた草津温泉です。

 

こちらは濃縮温泉。

かなり効きそうですね。

 

ついでに胃液より酸性度の高い玉川温泉の入浴剤もありました!!

これは相当効きそうですね。

 

 

まとめ

酸性泉は酸性度の高い温泉で、水虫を含む慢性皮膚病に効果があります。

 

しかし、酸性度が高いために入浴する際は、お湯からあがるときにしっかり洗い流すことや肌への刺激が強いため乾燥肌のお年を召した方には不向き、といった注意する点があります。

 

また、日本特有の温泉であることに加えて、国内では数が非常に少ない温泉ですから、酸性泉を楽しむにはちょっと旅行気分で行くことが必要となります。

 

それと、酸性度のより高い温泉地に行く場合は、貴金属が変色したり、携帯電話等が故障する可能性もあるので、くれぐれも持ち物には注意しましょう!!

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