夏風邪と言えば、「夏風邪は馬鹿がひく」とか「夏風邪は馬鹿しかひかない」とか言われますよね。
これって、寒くもないのに風邪を引くって相当マヌケだ!っていう意味だと思ってたんですけど、そういう訳でもないことが、この歳になってやっとわかりました。
それに夏風邪にかかると、大人でも高熱が出たり、腹痛や下痢等、かかるとちょっと辛い症状になります。
そこで、今回は間抜けな人しかひかないと思っていた夏風邪の意外な恐ろしさとその予防法についてお知らせします。
1.夏風邪の症状の一つは「高熱」
夏風邪にかかると、あなたが検索したとおり高熱が出ます。
大人でも39度を超える高熱が出る場合があります。
それに、夏風邪にかかって熱が出ると、すぐに引きません。
6日間ぐらい続く人もいますので注意が必要です。
それにのどが痛くなり、食事がのどを通らなくなったりする場合もあります。
あと、場合によっては腹痛や下痢が起きたり、微熱程度なのに発疹や水疱が出る場合があります。
ということで夏風邪にかかると結構厄介です。
それでは、なぜ夏風邪になるのでしょう。それに大人が夏風邪になる原因も見てみましょう。
2.大人が夏風邪にかかる理由
2−1 プール熱(咽頭結膜熱)
夏風邪は冬にかかる風邪とは違います。
実は夏の時期に流行する高温多湿を好むウイルスによる感染症が夏風邪なんですね。
冬に流行するウイルスとは異なるわけです。
この夏風邪の一つにアデノウイルスというウイルスが原因で発生する咽頭結膜熱というのがあります。
これはプール熱とも言います。
聞いたことがあるかもしれませんね。
このプール熱にかかると、
- 熱
- のどの痛み
- 結膜充血
という症状がでます。
このプール熱は、プールの不衛生な水を介して感染しやすいので、プール熱と言われているんですが、咳やくしゃみからも感染しますので、ちょっと厄介です。
おまけに感染力が強いんです。
大人がかかる原因の多くは、プール熱にかかった子供を看病している間に感染する、というものです。
子供がかかると38度から39度ぐらいの熱が3日から5日程度続きます。
大人はそれほど高い熱は出ませんが、体力が落ちていたりするとひどくなる事もあるそうです。
また、このプール熱は感染力が強いので、会社を休む方が良いかもしれません。
子供が喉の痛みを伴う熱が高い出て、すぐに引かない症状が出た後に、自分も同じような症状が出た場合は、プール熱が伝染ったことを疑ってくださいね。
2−2 手足口病
名前のとおり、手や足、口の周りに2〜3mm程度の赤い発疹や水疱が出ます。
コクサッキーウイルスやエンテロウイルスというウイルスによる感染症です。
子供の場合は37〜38度ぐらいの熱が出る場合もあり、熱が出ないこともあります。
大人の場合は、プール熱と同じように、子供から感染するのがほとんどです。
38度ぐらいの熱が出る場合がありますが、数日で治ります。
2−3 ヘルパンギーナ
手足口病よりちょっと注意が必要なのが、このヘルパンギーナ。
手足口病と同じような症状で、高熱とのどの強い痛みが特徴です。
大人が感染する原因は、他の夏風邪と同じように子供からの感染がほとんど。
手足口病と違うのは、大人が感染すると関節の痛みを伴う39度を超える高熱が出ることです。
また、のどの痛みは、「口の中が痛いっ!」ていう感じを受ける人もいます。
場合によっては子供より重症化するので注意が必要です。
3.「バカは風邪をひかない」との関係
ついでに気になるのは、「馬鹿は風邪をひかない」とよく言われていることと、「夏風邪は馬鹿しかひかない」と言われていることの関係です。
もし、最初の「馬鹿は風邪をひかない」が正しければ、ひいてしまう夏風邪は、馬鹿がひく風邪とはまったく別のもの、ということになります。
確かに冬にひく風邪のウイルスと夏にひく風邪のウイルスは全く別ものであることはわかりました。
ただし、どうも「夏風邪は馬鹿しかひかない」という意味は、体のことを考えずに冷たいものをがぶ飲みしたり、夏にエアコンをガンガンかけて体を冷やしたりするような馬鹿なことをすると夏風邪をひいてしまう、という意味として使われているみたいな情報もあります。
しかし、夏風邪をひく感染原因の多くが子供からであることを考えると、個人的には感染するウイルスが違うことを意味している・・・というように解釈したいですね。
ちなみに医学的にも、あまりストレスを感じないぼーっとしている人(ごめんなさい!こんな人を「馬鹿」とします)は風邪を引きにくいそうです。
逆に真面目な人は毎日の生活でストレスを感じ、その結果免疫力が低下し、風邪にかかるということで、ここでいう「馬鹿」な人はストレスを感じにくく、その結果、免疫力も低下することがなく、風邪にかかりにくいんだそうです。
(参考)ホント!?「バカは風邪ひかない」には医学的根拠があった!(Naver まとめ)
4.夏風邪を予防する
以上のように紹介した夏風邪ですが、なんと夏風邪に有効な薬はありません!!
夏風邪を引き起こすウイルスを退治してくれる有効な薬って無いんだそうです。
自分の力で治すしかありません。
そのため、夏の間に免疫力を落とさないようにすることが大切となります。
暑くなると冷たいものを飲み過ぎたりして、食事の量が減ったり、食べるものが偏ったりする場合がありますし、暑い夜は寝不足になりがち。
そんな中で、免疫力を高めるための一番の方法は、栄養のとれたバランスの良い食事をすることと睡眠、それとクーラーで冷えすぎないようにすることです。
これを心がけましょう。
それと、外部からの感染を防ぐために、夏の間も手洗いやうがいをしっかりすることにも心がけましょう。
まとめ
今回は、「夏風邪は馬鹿がひく」とよく言われいていることをヒントに、大人の夏風邪の症状や原因、予防策についてまとめてみました。
この夏風邪の特徴ですが、
- 夏風邪は冬の夏とは違って、高熱や酷い喉の痛み、腹痛や下痢等の症状であること
- 大人の場合は子供から感染するケースが多いこと
- 場合によっては大人の場合、重症化することがある
- 現在治療薬が無いため、治るまでに少し時間がかかること
ということがわかりました。
また、夏風邪は治療薬が無いため、バランスのよい食事をしたり、睡眠をしっかり取る、クーラーで冷えすぎないようにする等により、免疫力が下がらないようにすることが予防になることがわかりました。
夏の間も風邪にかからないように、しっかり注意をしておきましょう。