「のどのあたりが痛く、リンパ腺が腫れてるのかも・・」
こういう事ってよくありますし、このようなことを言われることもありますよね。
しかし、リンパ腺が腫れるって一体どういうことなのでしょうか?
そもそもリンパ腺って一体何なのでしょうか?
痛みがあったり、腫れていた時に、放っておいてもいいものでしょうか?
今回はそんな疑問の答えについて調べてみました。
リンパ腺って何?
リンパ腺はリンパ節とも言います。
なぜ「節」と言うのかと言えば、全身に広がっているリンパ管という管の節になっているからです。
このリンパ管が合流するところをリンパ節と言います。
リンパ節はソラマメのような形をしており、1mmから25mmぐらいの大きさです。
小さく膨らんでいるのですが、触ってもほとんどはわかりません。
リンパ腺(リンパ節)ってどこにある?
このリンパ節ですけど、一体どこにあるのでしょう?
何となく首のあたりのようなイメージがありますが、実は当たりでもあり、間違いでもあります。
リンパ節がどこにあるかと言えば、体中に数百ありますので、ここっということができません。
ただし、よく知られているリンパ節は
- 後頭部の髪の生え際
- 耳の前後
- あご
- 脇
- そけい部(足のつけね)
にあります。
リンパ節が痛くなる理由
リンパ節が痛くなる理由は、リンパ節の働きに関係があります。
通常リンパ液は古い細胞や老廃物、腸管で吸収された脂肪を運ぶ役割を果たしています。
しかし、怪我をしたり、風邪を引いたりすると、細菌やウイルスがリンパ液の中に入り込んできます。
そうすると、今度はリンパ節が細菌やウイルスをせき止めようとします。
全身に細菌やウイルスが広がるのを防ぎ、病気にならないようにするためです。
今度はそこに白血球やリンパ球が集まり、退治しようとします。
その結果、リンパ節が腫れてしまうのです。
リンパ節が腫れるのは、体の中で細菌やウイルスと戦ってくれているからなんですね。
多くの場合は痛みも腫れも無く、細菌やウイルスとの小競り合い程度です。
小さい子供は免疫の働きが活発なため、リンパ節が腫れやすくなりますが、特に心配はありません。
また、リンパ節が痛くなる場合は、このような細菌やウイルスとの戦いによる炎症によるもののようです。
通常は2〜3日程度で腫れが引きます。
放っておけないリンパ節の腫れもある
リンパ腺が腫れるのは、体が病気にならないようにするための生理的な現象ですが、こういう場合は注意が必要です。
リンパ節の腫れが大きい場合は注意が必要です。
これはリンパ節の内部が化膿してしまうことで、このような大きな腫れてが起きてしまいます。
化膿性リンパ節炎といいます。
かなり痛みを伴う場合もあるため、早めに病院にいくことが必要です。
もう一つは、口やのど、血液のガンが転移として、リンパ腺が腫れる場合です。
悪性リンパ腫と言います。
のどがなんだか痛いな・・という場合もあれば、痛みや熱はあまりないのに、リンパ節が腫れるような場合です。
なかなかリンパ腺の腫れが治らない場合は、もしかしたら悪性リンパ腫かもしれません。
2004年に72歳で亡くなったいかりや長介さんは原発不明頚部リンパ節がんでした。
ガンが発見された当初は、顎にわずかなしこりがあったぐらいで、痛みもなかったようです。
まとめ
リンパ腺が腫れてのどの周りが痛い時、どうなっているのかということを紹介しました。
通常は風邪を引いたり怪我をしたりして体の中に入った細菌やウイルスを退治しようとしてくれた結果、リンパ腺が腫れてしまいます。
普通の場合であれば、2〜3日で腫れが引くので、それほど気にすることはありません。
また、小さい子供がリンパ腺が腫れるのは免疫力が高い証拠のため、これも気にする必要はありません。
しかし、腫れが大きくなっていたり、なかなか腫れが引かなかったり、という状態であれば、別の病気の可能性もあるため、病院に行くことが必要です。
このように、リンパ腺の働きと症状の違いをしっかり認識しておくことが必要ですね。