先週、佐賀県唐津市でシロウオの梁(やな)漁が始まったというニュースが流れました。
このシロウオは地元のお店で天ぷらとして食べることもできるそうです。
天ぷらと言えば、自宅で作るとなかなかお店のように、中はジューシーで外はカラっていう感じにできませんよね。
何かコツがあるはずですけど、そのコツって意外と簡単でした。
今回は以前「ためしてガッテン」で紹介された美味しい天ぷらを作るコツについて紹介してみます。
1.美味しい天ぷらを作るコツとは
美味しい天ぷらを作るコツは、ずばり、
- ころもを破れないように油に入れること
- ころもを薄くし過ぎないこと
の2つです。
実は油の温度とかころもの作り方とか、揚げる時間、油切り等がコツじゃないんです。
自分もこのコツを知って、びっくりでした。
でも、ここで言ったころもを破れないように油に入れるって、一体どういうこと??ってなると思うので、少しづつ解説してきたいと思います。
2.天ぷらは蒸し料理であることを理解する
この美味しい天ぷらを作るコツを理解するために大切なことがあります。
天ぷらは油で揚げるので、揚げ料理だと思っていましたが、調理の仕組みから考えると実は蒸し料理と言えるということなんですね。
どういうことかと言えば、美味しい天ぷらは
- ころもが油っぽくなく、サクサクの状態で揚がり、
- 中身の具はしっかり蒸されてジューシーな状態になっている
という状態が理想です。
イメージとしては、ころものコーティング部分だけが油でさくっと揚がって、中の具はホイル焼きのような蒸し焼き状態になっているという感じです。
ただし、自宅で揚げる天ぷらはそれがうまく行っていないんですね。
では、上手に天ぷらを作るころもを破れないように油に入れるコツについて紹介します。
3.ころもを破らないようにするために
美味しい天ぷらを作る時に一番大切になる、油に入れる時にころもを破らないようにする方法です。
それは、
ころもを付けた具を箸でつまむ時にギュッとつままない!
そおっと持ち上げ油に入れるようにしましょう!
こうすることで、ころもが破れず、油に入れることができます。
あまり意識せずに、箸で具をつかむところもが破れてしまいます。
そうすると、そこからころもの中に油が入り込んでしまって、全体的に油っぽくなるんですね。
そうなると、油っぽい天ぷらになってしまって、あのサクサク感が無くなってしまうということになります。
美味しい天ぷらを作るためにはころもで具をしっかりコーティングした状態で油で揚げることです!
次に天ぷらをする時はこの点に注意してやってみましょう。
4.薄いころもに要注意
もう一つ憶えておきたいことはころもの厚さ、薄さです。
ころもを厚くすると油を吸ってベチャベチャした天ぷらになってしまうので、ころもを薄くすればいいのでは?と思って、薄いころもで揚げる場合がありますよね。
でも、こうすると逆効果なんです。
天ぷらが揚がる仕組みを見ると、天ぷらを揚げると、ころもに含まれる水分が蒸発して、代わりに熱い油が入ってくるんです。
これでカラッとしたころもになるんですけど、実は薄いころもは水分量が多くなってしまいます。
そのため、普通のころもより蒸発する水分量が多くなるため、入ってくる油の量が多くなるっていうことになります。
ということで、多めの水で溶かした薄いころもで天ぷらを揚げると、サクサク感のある天ぷらにならないので要注意です。
ちなみにためしてガッテンで紹介されていた、ころもの作り方を最後に紹介しておきます。
材料は
- 冷水500ml
- 卵1個
- 薄力粉(ふるったもの)250ml
です。
作り方ですが、最初に全ての材料を冷やしておきます。
冷水に卵を割り入れて混ぜあわせます。泡が立っていたらすくって捨てます。
その卵水を250mlにふるった小麦粉250mlを3回ぐらいに分けて卵水に加えて、泡立て器でさっくり混ぜていきます。
これでころも液の完成です。
残った卵水は調整用に使っていきます。
まとめ
ということで、今回はサクサク感のある美味しい天ぷらを作るコツについて紹介しました。
大切なことは、
- ころもを薄くしすぎない
- ころもが破れないようにそっと油に入れる
この2点でした。
お店で食べるような美味しい天ぷらがこんな簡単なコツでできるなんて、びっくりですよね。
次の天ぷらでは是非試してみてください!