ドラッカーのマネジメント等からの名言!一流の社会人は知るべき概念

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ドラッカーと言えば「経営学の父」とも言われており、特に著書「マネジメント」が有名です。

「もしドラ」で初めて知った方も多いかもしれませんね。

自分の場合、ドラッカーの名前も知っていましたし、書店で本の表紙は見て知ってはいましたが、「もしドラ」がヒットするまでは、真面目に読んでみようと思わなかったんです。。。

国内でも多くの書籍が出版されており、日本の経営者にも多大な影響をあたえたのがこのドラッカー。

今回は、このドラッカーの著書の中から、自分自身も良く覚えておこうと考え、特に会社経営やビジネスマンとして知っておくべき名言を集めてみました。

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0.掲載した名言の区分方法

今回掲載したドラッカーの名言は以下のような項目に分類してみました。

1.企業や事業の定義等

2.企業経営や戦略

3.マーケティング関連

4.イノベーション

5.生産性の向上

6.組織論

それでは、早速、それぞれの名言を紹介していきます。

 

1.企業や事業の定義等

企業とは

企業にとっての第一の責任は、存続することである。
言いかえれば、企業経済学の指導原理は利益の最大化ではない。損失の回避である。
従って、企業は事業に伴うリスクに備えるためには、利益を生み出さなければならない。

ドラッカー「現代の経営」より

 

企業の目的は、それぞれの企業の外にある。
企業は社会の機関であり、目的は社会にある。
従って、事業の目的として有効な定義は一つしかない。
顧客の創造である。

ドラッカー「現代の経営」より

 

企業の目的が顧客の創造であることから、企業には2つの基本的な機能が存在する。
すなわち「マーケティング」と「イノベーション」である。
この2つの機能こそ、起業家的機能である。

ドラッカー「現代の経営」より

 

企業の使命と目的を定義するとき、出発点は一つしかない。
顧客である。
顧客を満足させることが、企業の使命であり目的である。
従って、我々の事業は何かとの問いは、企業を外部、すなわち顧客と市場の観点から見て、初めて答えることができる。

ドラッカー「マネジメント」より

 

あらゆる組織が自らについての定義を持たなければならない。
明快で一貫性があり、焦点の定まった定義が組織にとって強力なよりどころになる。

ドラッカー「未来への決断」より

 

事業とは

事業の定義が陳腐化しつつあることがわかったならば、定義を見直し、事業の方針と方法を変えなければならない。
自らの行動を経営環境の新しい現実と使命として規定すべきものと、獲得すべき強みに沿ったものにしなければならない。

ドラッカー「未来への決断」より

 

事業の定義が有効であるには、4つの要件を満たす必要がある。
経営環境、使命、強みについての前提条件が現実と一致しなければならない。
それらの前提が互いに合致しなければならない。
周知徹底されなければならない。
絶えず検証されなければならない。

ドラッカー「未来への決断」より

 

事業の定義の見直しに成功する人は、予期せぬ失敗を部下の無能や偶然のせいにしない。
システムの欠陥の兆候と見る。
予期せぬ成功を自らの手柄とせず、自らの前提に問題が生じていると見る。

ドラッカー「未来への決断」より

 

順風満帆だった大企業が、低迷し、挫折し、危機に直面する。
方法が下手だったからではない。
実を結びえないことを行うようになったからに過ぎない。
事業の定義としてきたものが、現実にそぐわなくなったためである。

ドラッカー「未来への決断」より

 

企業は事業をやめることができる
市場、特に資本市場に依存しているならば、事業をやめざるを得なくなることがある。
いかに堅固で金持ちであろうと、市場の試練に抗しきれなくなる。

ドラッカー「断絶の時代」より

 

2.企業経営や戦略

戦略と計画

戦略計画とは何か?
それは、リスクを伴う起業家的な意思決定を行い、その実行に必要な活動を体系的に組織し、それらの活動の成果を期待したものと比較測定するという連続したプロセスである。

ドラッカー「マネジメント」より

 

戦略計画は、将来において成果を生むべき活動に資源を割り当てて、初めて意味を持つ。
さもなければ、約束と希望はあっても戦略計画は存在しない。

ドラッカー「マネジメント」より

 

かつてのプランニングでは、何が起こりそうかを考えた。
不確実性時代の戦略計画では、未来を作り出すもので何が既に起こったかを問う。

ドラッカー「未来への決断」より

 

重要なことは、明日何をなすかではない。
不確実な明日のために、今日何をなすかである。

ドラッカー「マネジメント」より

 

企業の内部にはコストしか存在しない。
企業の中にはコストセンターしかない。
顧客が製品やサービスを買ってくれ、代金を支払ってくれて初めて利益は生まれる。

ドラッカー「ポスト資本主義社会」より

 

意思決定

戦略的な意思決定には、状況を把握することが必要である。
状況を変えることさえ必要である。
さらには、いかなる資源が存在するかを知ることが必要である。

ドラッカー「現代の経営」より

 

意思決定についての教科書の第1ページは事実を収集せよ、である。
だが、問題を定義し、分類しないことには、それは不可能である。

ドラッカー「現代の経営」より

 

問題の定義と分類によってのみ、意味あるデータ、すなわち事実を知ることができる。
面白いが関係の無いデータから解放される。

ドラッカー「現代の経営」より

 

利益とコスト

他の予見しうる危険に対すると同じように、為替レートの変動に対しても、企業を守る責任がある。
今や為替レートは、事業活動に伴う日常のコストである。

ドラッカー「新しい現実」より

 

事業の目標として利益を強調することは、事業の存続を危うくするところまでマネジメントを誤り導く。
今日の利益のために、明日を犠牲にする。
売りやすい製品に力を入れ、明日の市場のための製品をないがしろにする。

ドラッカー「現代の経営」より

 

昨日のコストを賄えるかを問題にするように、
明日のコストを賄えるかを問題にしなければならない。
最大の問題は、成長に伴うリスクをカバーするだけの利益があるかである。

ドラッカー「断絶の時代」より

 

3,マーケティング関連

売上

売上が伸びても、市場シェアが小さくなり、市場の拡大の方が自らの売り上げの伸びよりも急であることは芳しくない。
市場シェアの小さな企業は、やがて限界的かつ脆弱な存在となる。

ドラッカー「マネジメント」より

 

売上げの数字だけでは意味がない。
市場の趨勢や潜在的な市場を見る必要がある。
基本的に重要なものは、市場における地域である。
シェアが一定水準以下となった企業は限界的な供給者となる。
価格さえ、より大きな供給者の決定に左右される。

ドラッカー「現代の経営」より

 

主力製品に際立った特性が無く、市場でリーダーシップを握っているという確証が無いならば、売上げや利益が順調な内に手を打たなければならない。
売上げや利益はいつ急落するかもしれない。
誰も準備ができいない。
誰も危険を感じていない。

ドラッカー「創造する経営者」より

 

マーケティング

マーケティングの理想は販売を不要にすることである。
マーケティングが目指すものは、顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、自ずから売れるようにすることである。

ドラッカー「マネジメント」より

 

マーケティングは顧客からスタートする。
ドラッカー「マネジメント」より

 

最も重要な情報は、顧客ではなく、ノンカスタマ(非顧客)についてのものである。
変化が起こるのは、ノンカスタマの世界においてである。

ドラッカー「ネクスト・ソサエティ」より

 

顧客志向

顧客は合理的である。
不合理であると考えるのは危険である。
顧客の合理性がメーカーの合理性と同じであると考えたり、同じでなければならないと考えるのと同じように危険である。

ドラッカー「創造する経営者」より

 

顧客が買うものは満足であるという事実から、あらゆる製品とサービスが突然、全く異なる生産、流通、販売のされ方をしている。
他産業の製品やサービスと競争関係に置かれる。

ドラッカー「創造する経営者」より

 

顧客は自らが求めるもの、必要とするもの、期待するものにしか関心を寄せない。
顧客の関心は常にこの製品あるいはこの企業は自分に何をしてくれるかである。

ドラッカー「断絶の時代」より

 

顧客と市場を知っているのはただ一人、顧客本人である。

ドラッカー「現代の経営」より

 

企業が自ら生み出していると考えるものが重要なのではない。
顧客が買っていると考えるもの、価値と考えるものが重要である。
それらのものが、事業が何であり、何を生み出すかを規定し、事業が成功するか否かを決定する。

ドラッカー「現代の経営」より

 

事業が何かを決定するのは顧客である。
財やサービスに対して支払いを行うことによって、経済的な資源を富に変え、ものを商品に変えるのは、顧客だけである。

ドラッカー「現代の経営」より

 

優良顧客に対して、我が社は他社にできないどのような仕事をしているかを聞かなければならない。
顧客が常に答えを知っているわけではない。
しかし、いかにとりとめの無い答えであったとしても、どこに正しい答えを見つけるべきかは明らかになる。

ドラッカー「創造する経営者」より

 

競合は誰か

キャデラックを買う者は交通手段を買っているのか、富のシンボルを買っているのか。
キャデラックはシボレーやフォードと競争しているのか、ダイヤモンドやミンクのコートと競争しているのか?

ドラッカー「現代の経営」より

 

4.イノベーション

既存事業の戦略では、現在の製品、サービス、市場、流通チャネル、技術、工程は継続すべきものと仮定する。
イノベーションの戦略では、既存のものは全て陳腐化すると仮定する。

ドラッカー「マネジメント」より

予期せぬこと
ギャップ
ニーズ
構造の変化
人口の変化
認識の変化
新知識の獲得
これら7つの機会の全てを分析することが必要である。

ドラッカー「イノベーションと起業家精神」より

 

既に発生していながら、その経済的な衝撃がまだ表れていない変化がイノベーションの機会となる。

ドラッカー「マネジメント」より

 

「イノベーション」は事業のあらゆる局面で行われる。

ドラッカー「現代の経営」より

 

組織は企業によって異なる。
それは言わば「個性」である。
しかし、あらゆる企業、あらゆる組織が持つべき共通の強みがある。
イノベーションの能力である。

ドラッカー「未来への決断」より

 

5.生産性の向上

知的労働者に生産性を要求するのであれば、成果をあげることのできる部署に配置しなければならない。
いかに懸命に働こうとも知識や技能が成果に結びつきようのない部署に配属してはならない。

ドラッカー「乱気流時代の経営」より

 

生産性向上のための最善の方法は、他人に教えさせることである。

ドラッカー「ポスト資本主義社会」より

 

知的労働者とサービス労働者の生産性向上には、継続学習を組み込むことが必要である。

ドラッカー「ポスト資本主義社会」より

 

実際に仕事をしている人間こそが何が生産性を高める役に立ち、何が邪魔になるかを知っている。

ドラッカー「乱気流時代の経営」より

 

知的労働者の生産性を高める条件は大きなものだけで6つある

事業の目的を考えさせる
生産性向上の責任を負わせる
イノベーションを行わせる
継続して学ばせ教えさせる
量より質が問題であることを理解させる
コストではなく、資産として遇する

ドラッカー「明日を支配するもの」より

 

生産性の向上は肉体労働によっては実現されない。
逆にそれば、肉体労働をなくす努力、肉体労働を他のものに置き換える努力によってもたらされる。

ドラッカー「現代の経営」より

 

6.組織論

組織

組織の焦点を使命にあわせ、戦略を定め、実行し、目標とすべき成果を明らかにする人間が必要である。
知識組織におけるマネジメントの仕事は、指揮命令ではない。方向づけである。

ドラッカー「ポスト資本主義社会」より

 

明確かつ焦点のはっきりした共通の使命だけが、組織を一体とし、成果をあげさせる。
焦点の定まった明確な使命が無ければ、組織はただちに組織としての信頼を失う。

ドラッカー「ポスト資本主義社会」より

 

多くの領域で卓越することはではない。
しかし、成功するには、多くの領域において、並以上でなければならない。
幾つかの領域において有能でなければならない。
一つの領域で卓越しなければならない。

ドラッカー「創造する経営者」より

 

責任者の役割

いかなる事業にあろうとも、責任者にある立場の者は、多くの時間を社外で過ごさなければならない。
ノンカスタマを知ることは至難である。
だか、外に出て、ノンカスタマを知ることだけが、知識の幅を広げる唯一の道である。

ドラッカー「ネクスト・ソサエティ」より

 

マネジメントの立場にあるものは、全てリーダー的地域にあるグループの一員としてプロフェッショナルの倫理を要求される。
その責任とは「知りながら害をなすな」である。

ドラッカー「マネジメント」より

 

強みを知る・強みを活かす

「強みの分析」は既存の強みをいなかなる分野で増強すべきかを教えるとともに、新しい強みをいかなる分野で獲得すべきかを教える。

ドラッカー「未来への決断」より

 

わが社が強みとするものは何か、うまくやれるものは何か、いかなる強みが競争力になっているか、何によってそれを使うかを問わなければならない。

ドラッカー「未来への決断」より

 

あらゆる企業が自らの強みを知り、その上で戦略を立てる必要がある。

ドラッカー「乱気流時代の経営」より

知っている仕事はやさしい。
逆に自らに難しいもの、不得手なものが大きく見える。

ドラッカー「創造する経営者」より

 

市場において目指すべき地位は「最大」 ではなく 「最適」 である。

ドラッカー「マネジメント」より

 

まとめ

ドラッカーの言葉はいずれも含蓄のある言葉で、真理を言い表していると感じます。

時々迷ってしまって、大切なことがわからなくなってしまった時やうまく行かないような時は、これらのドラッカーの言葉をもとに基本に立ち返るようにすれば、軌道修正ができそうです。

最後に個人レベルに必要と思われる名言を動画にしましたので、こちらも参考になるかと思います!

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