正月には何の疑問も持たずお餅を食べていますよね。
しかし、「チコちゃんにしかられる」流にちょっと考えてみたんです・・。
そしたら、「な〜んで、お正月にお餅を食べるんだろう??」って考えてみたら、「なぜかな〜・・?」って思い始めました。
早速、ネットで調べてみると、いろいろな情報がアップされているのを見つけました。
でも、どれも素人の人が書いている情報だったりで、ホントに本当なのかな??ということ、
それに団体が記載している情報では、比較的ざくっとしか書いてなかったりと、詳しい情報がありません。
そこで、研究者がまとめた論文をいくつか探してみると・・・なんとびっくり!
正月にお餅を食べる由来は、なんと
中国の歯に関わる習慣が起源のような・・
気になる方は早速、下を読み進めてくださいね!
1.お餅は特別な霊力があるもの
古くからお餅には特別な霊力があるとされていました。
お餅にはイネの霊が宿ると考えられていたためです。
それは、豊後国風土記という記録の中にある、以下のような話から伺うことができます。
明け方、白い鳥が飛んできて、「もち」となった。しばらくすると、サトイモ数千株になり、冬になっても青々と生えしげった。そこで、サトイモを豊草、国の名を豊国とした (出典:小坂香奈子、大関知子「おもちと日本人」Journal of Life Science Reserch Online ISNN 2186-5809)
速見群田野の地は、たいへん土地がこえているので、稲はうねに捨てておくほど豊かに実った。おごりたかぶった人々が、もちを弓矢の的に使ったところ、「もち」はたちまち白い鳥になって南へ飛び去り、その年のうちに農民は死に絶え、水田はあれはててしまった (出典:小坂香奈子、大関知子「おもちと日本人」Journal of Life Science Reserch Online ISNN 2186-5809)
という記録があるそうです。
2.神様へのお供え物として餅が使われるように
お餅の前身にあたると考えられている「シトギ」というものがあります。
これは生米を水にひたして柔らかくして、杵でくだいたものを水で練り固めたもの。
このシトギは神様にお供えされました。
ただし、このシトギはお供え物として使われただけで、人は食べていませんでした。
このシトギに変わって、お餅がお供え物として使われるようになったようです。
そして、いよいよ近づいてきます!!
3.正月の歯固めの鏡餅があった
平安時代になると宮中行事とお餅が欠かせないものになりました。
そして、この頃にはお餅が正月飾りに使われるようになったようです。
この宮中行事にちなんだものに、正月には歯固めの鏡餅(もちいかがみ)というものがあったそうです。
この行事ですけど、中国で硬い餅を食べる習慣があって、それにあやかって、日本の宮中でも歯固めの儀式が始まったとか。
そして、それに使うために鏡餅が使われるようになったという説があるそうです!
硬いお餅を噛んで、歯を固めて、延命を願ったようです。
恐らくこの行事から、お餅を食べるようになったのでしょうね。
ということで、中国の習慣が起源となって、正月にお餅が食べられるようになったようです!!
4.正月に雑煮を食べたのは室町時代から
しかし、正月に雑煮を食べるようになったは、もうちょっと別の流れのようですよ。
雑煮を食べる習慣は室町時代に始まったと言われています。
(ただし、雑煮が食べられるようになった習慣の由来は定説が無いとされています。当時は貴族や上層階級の人々だけで、一般庶民も雑煮が食べられるようになたのは正確にはよくわかっていないそうです。)
このように正月にお餅が食べられるようになってきたのですが、雑煮として食べられるようになったのには、また別の理由や意味があります。
お雑煮の本来的な意味は、年を重ねるということのようです。
学説では、年神の魂を授けてもらい、福寿を願って食べたのが正月に雑煮を食べる意味と言われています。
日本人は正月に皆一斉に年神様から年を1ついただき、年神様と一緒にお餅を食べることがそもそも意味のようです。
そのため、お雑煮を食べる時は、神様から年をもらって、元気に過ごせるように祈りながら食べるのが正しい食べ方なんですね!
まとめ
何の気に無しに食べていた正月のお雑煮やお餅ですが、そこには長い年月かけて築かれてきたものがありました。
まず、お正月にお餅を食べるのは、中国の硬いお餅を食べる習慣がどうやら起源になっていたということ
そして、お雑煮を食べるのは、年神さまに年を一ついただき、そして健康を願うため、ということでした。
いずれにしても、感謝をしながらお餅をいただくことが大切ですね!