自己啓発書の元祖とも言えるD・カーネギーの人を動かす。
文字通り「人を動かす」ための原則がノウハウ化されています。
多くの経営者もこの本を読んでおり、新人研修等にも使われている名著です。
今回の記事では、このカーネギーの人を動かすの要約を書き留め、その知識をどのように活かせばよいのかをまとめておきます。
「人を動かす」の要約
「人を動かす」にはビジネスとプライベート、さらに家庭の中、とあらゆる場面で利用できる原則・ノウハウが紹介されています。
構成は5つのパートに分かれており、それぞれ
人を動かす3原則
人に好かれる6原則
人を説得する12原則
人を変える9原則
幸福な家庭をつくる7原則
となっています。
合計37の原則が紹介されていますので、繰り返し学ぶことが必要と思います。
それでは各パートに示されている原則を見てみましょう。
これが一番の要約と言えます。
ただし、実は手元にある1995年の版のため、1999年の新版とは表記が違っているようです。
人を動かす3原則
・盗人にも五分の理を認める
・重量感を持たせる
・人の立場に身を置く
人に好かれる6原則
・誠実な関心を寄せる
・笑顔を忘れない
・名前を覚える
・聞き手にまわる
・関心のありかを見抜く
・心からほめる
人を説得する12原則
・議論を避ける
・誤りを指摘しない
・誤りを認める
・穏やかに話す
・「イエス」と答えられる問題を選ぶ
・しゃべらせる
・思いつかせる
・人の身になる
・同情を持つ
・美しい心情に呼び掛ける
・演出を考える
・対抗意識を刺激する
人を変える9原則
・まずほめる
・遠回しに注意を与える
・自分の過ちを話す
・命令をしない
・顔をつぶさない
・わずかなことでもほめる
・期待をかける
・激励する
・喜んで協力させる
幸福な家庭をつくる7原則
・口やかましく言わない
・長所を認める
・あら探しをしない
・ほめる
・ささやかな心づくしを怠らない
・礼儀を守る
・正しい性の知識を持つ
「人を動かす」の原則を活かしてみる
「人を動かす」に示されている原則を改めて読み返すと、大切な心構えが見えてきます。
まず第1に、
私達が付き合う人たちは、好きとか嫌いとかの感情は一旦横に置いておき、私達のために働いてくれれば助かる、ということをよく憶えておくことが必要ということです。
第2に
動いてもらうために、相手が好きか嫌いかは一旦横に置き、まずは相手を受け入れてみることが大切。
夫婦げんかも親子ケンカのことを思い出すとすぐわかりますが、相手が言っていることを頭から否定し、自分の意見を言ってしまうことがケンカの原因です。
ケンカの原因になることが実は原因ではなく、ケンカになるかどうかは夫婦や親子のコミュニケーションの問題であるということです。
うまいコミュニケーションができれば、ケンカになるようなネタがあったとしても、ケンカにならないというわけです。
ケンカになるのは、相手の言っていることを理解せず、頭から否定してしまうから。
それを逆に一旦相手の言っていることを受け入れる、理解してみようとさえすれば、ケンカにならないんです。
この本の中にも紹介されていますが、かなり重要なスキルと言えます。
第3に、
この原則に従って行動してみることを決意すること。
心に余裕がある場合は、この原則に従って対応することができそうです。
しかし、自分の非をかなりつかれてきたり、気持ちに余裕が無い場合は、なかなかこの原則に従うことは難しいかもしれません。
そこで、今後、他人とのコミュニケーションを図る場合は、これら5つのテクニック、37の原則に従うという決意をしておくことが非常に重要と言えます。
まとめ
今回の記事では、Dカーネギーの人を動かすで紹介されている原則について要約してみました。
5つのテクニックをそれぞれ37の原則にまとめて紹介しました。
あわせて、この原則を活かすためには、
1.周囲の人たちが私達のために働いてくれたら助かることを理解する
2.好き嫌いの感情は一旦置いておき、相手を受け入れる
3.この原則に従うことを決意する
の3つの要素が大切という私見も紹介しました。
それも簡単な原則ですが、やるとなったらかなり難しい場面もあるかと思います。
しかし、これらの原則を常に意識し、実践していくことで、私達の人間関係は素晴らしく改善していくでしょう!!
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