7つの習慣はスティーブン・コヴィーが書いたビジネス書の一つで、500ページ近い本のため、一気にさーっと読んでわかるようなものでもありません。
近年、ティーンエイジャー向けの書籍やマンガなども出ており、幅広い層がその内容を理解できるようになってはいます。
しかし、今回、自分自身の理解を深めてみるために、要約をまとめてみました。あわせて感想も書いてみました。
第1の習慣:主体的である
私たちは「妻がもう少し優しかったら、もっと自分は幸せだったはずなのに」のように、「あの人が○○だから、私は○○なのだ」とか、とか思ってしまいがち。
しかし、そのように外からの刺激で自分が単純に反応してしまう状態では、いつまでたっても周囲の環境に影響を受け続ける人間になってします。
第1の習慣はこの部分に警鐘を鳴らしています。
私たちは自分の価値観に従って、主体的な反応、行動をとることが重要。
それを「第1の習慣 主体的である」が提案しています。
第2の習慣:終わりを想い描くことから始める
第2の習慣は自分自身に対するリーダーシップについて。
私たちは目的をもって行動することが不可欠。
そのために、第2の習慣では、自分自身のミッションステートメントを設定するように提案しています。
このミッションステートメントとは個人的な憲法又は信条のこと。
このミッションステートメントという個人的な行動原則を生活の中心に据えることで、私たちはぶれない、反応的ではない行動を取ることができるようになるわけですね。
このミッションステートメントで描く自己宣言は
個人的であり(私は)、
積極的であり(毅然たる態度で等)、
現在形であり(対応すること等)、
感情を表したもの(深い満足感を覚えている等)
にするように提案されています。
毎日リラックスして、このミッションステートメントをもとに、自分の姿をイメージすることを繰り返すことで、私たちの行動が変わり始めるわけですね。
また、ミッションステートメントを作る際、自分の役割を明確にしておくことが必要です。
役割ごとの目標を設定することで、個人や家族、社会等のあらゆる場面にいる自分自身の価値観を設定することができます。
このミッションステートメントは個人レベルに止まらず、家族や組織で作成していくことを提案しています。
第3の習慣:最優先事項を優先する
第3の習慣が時間管理に通じる習慣となります。
この習慣は第2の習慣で設定したミッションステートメントに基づく目標達成のマネジメントの習慣です。
この第3の習慣では、目標達成のために必要な、緊急ではないが重要な事項に時間を費やすことを提案しています。
特にスケジューリングにおいては、日単位ではなく週単位で計画をすることが効果的。
あわせて、1週間の終わりに達成状況を評価することがとても大切なのです。
第4の習慣:Win-Winを考える
第4の習慣は人間関係におけるリーダーシップに関する原則です。
これまでの人間関係では、どちらか一方が勝ち、どちらか一方が負け、というものが多かったんですね。
それを第4の習慣では、どちらか一方が負けるという状況ではないWin-Winの状態を目指すことが提案されています。
このWin-Winを支えるものは
・この状態を求める人格
・他との信頼関係
・合意(実行協定・パートナーシップ)
・システム
・プロセス(相手の立場から見る→課題の明確化→求める結果の明確化→新しい案や選択肢の提示)
の5つがあるとしています。
第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される
相手に影響を与えたければ、まず相手を理解することが必要です。
その際は、感情移入が重要なキーワードとなります。
第5の習慣では、感情移入のための4つのスキルとして、
1.初めは相手の話の中身を繰り返すこと
2.次に相手の話の中身を自分の言葉に置き換えること
3.相手の感情を反映すること
4.内容を自分の言葉で言い、相手の感情を反映すること
をあげています。
相手を深く理解しようとする時に、新しい解決や第3の方法を見出すことができ、
この状態が次の第6の習慣に繋がります。
第6の習慣:シナジーを創り出す
第5の習慣で得られた深い信頼関係をもとに、第三者と相乗効果を作り出すことができるという原則です。
自然界の全てがシナジー(相乗効果)の産物であり、私たちはチームや組織、他人と創造力を発揮することができるとしています。
そのためには、まず相違点を認め、そして第三の案を探し出すというプロセスが必要です。
第7の習慣:刃を研ぐ
最後の7つめの習慣は、「刃を研ぐ」
すなわち、肉体、精神、知性、社会・情緒の4つを最新再生させることです。
この7つめの習慣が、他の全ての習慣の基盤になっています。
肉体面ではよい運動プログラムを適用すること、
精神面では瞑想等、
知性では書籍を読むこと、
社会・情緒では内面の安定を作り出すための奉仕が有効としています。
これらの4つを再生する時間こそが、人生において緊急ではないが重要な事項であり、
第3の習慣を実行することにつながるわけですね。
7つの習慣を読んでみて
この本が出たばかりのころに読んでみたのですが、その時は正直意味がよくわかりませんでした。
さらーっと読んでしまい、あまり自分の中に残りませんでした。
しかし、改めて読み返すと、7つのそれぞれの習慣の大切や、それぞれの関係性の重要性を理解し始めたように思います。
7つの習慣は、よくあるハウツー的なビジネス書のように何かのスキルやノウハウがわかりやすく書かれている本ではありません。
ここには「原則」が書かれているため、浅いノウハウではないことも改めて理解しました。
そのため、この7つの習慣に書かれてある習慣を実行するためには、それぞれの原則の意味を理解することが不可欠です。
7つの習慣の中身としては有名な手帳を使った時間管理についても、第1、第2、第3の習慣をよく理解しなければ、フランクリンプランナーも単なるスケジュール管理用の手帳にしかならないこともわかりました。
確かにここに書かれてある原則を実行に移すとき、個人や家族、自分が所属している組織において、大きく成長していくことでしょう。
コメント
ただいま7つの習慣を読んでいたので、とても参考になります。またゆっくり後から読ませていただこうと思いました。手帳のページを思わずtwitしちゃいました。こちらのページも清清しい印象です。すっきりしていて、読み時間が表記されているのがうれしいです。
まんねんろうさんへ
丁寧なコメントありがとうございます。記事を書く励みになります。自分は特に「第1の習慣」を意識するようにしています。なかなか難しいですけどね。
記事については、ゆっくり読んでいただけると幸いです!!